ドバイ駐在員ノート

一人の中年会社員が、アラブ首長国連邦ドバイで駐在事務所を立ち上げて行く過程で体験し、考えたことの記録。(写真はイメージ)

バディヤのモスク

2007年09月04日 03時37分11秒 | 旅する
UAE東海岸の旅を続けよう。ホール・ファカンからさらに北上すること10キロ程度のところに、小さな白いモスクがある。ホール・ファカンがシャージャー首長国だったのに対し、ここは、フジャイラ首長国の一部でバディヤという地名だ。

このモスク、UAEで一番古いモスクということだ。看板の説明によれば、放射性炭素年代測定の結果、建てられたのは西暦1446年と推定されるとある。室町時代の頃だから、UAEで最古と言っても、日本の歴史からみればそう昔のことでもない。ちなみに、預言者ムハンマドがなくなったのが西暦632年だから、UAEで最初のモスクが建てられるまでにおよそ800年かかっていることになる。

サンダルを脱いで、モスクの中を見せてもらった。10畳くらいの広さだろう。民族服を着た老人が一人あぐらをかいて祭壇らしきものに向かって座っている。英語は通じないようなので、カメラを示してぶりで撮ってもいいかと聞く。どうぞ撮りなさいと言っているようなので撮らせてもらったのが下の写真。

ドバイでは、ジュメイラ・モスクなどで、一定の時間帯にムスリム以外にもモスクの中を公開しているようだが、私はまだ入ったことがない。ジュメイラのような立派なモスクより、素朴なこのモスクの中にいる方がより神に近づけるのではないか。イスラム教のことはよくわからないが、なんとなくそんな気がした。

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