ドバイ駐在員ノート

一人の中年会社員が、アラブ首長国連邦ドバイで駐在事務所を立ち上げて行く過程で体験し、考えたことの記録。(写真はイメージ)

平和度指数ランキング

2007年06月01日 05時47分22秒 | 時事
「平和度指数」世界ランキング、日本はG8最高の5位(読売新聞) - goo ニュース

面白いことを考える人がいるものだ。スティーブ・キルリーというオーストラリア人のIT実業家で慈善活動家が発案した世界平和度指数(Global Peace Index)という指標をもとに、エコノミスト・インテリジェント・ユニットという調査会社が世界121ケ国のランキングを発表した。それによれば、日本は世界5位だという。

悪い方からみていくと、データ不足の北朝鮮がランク外ということもあり、最下位がイラクは納得だし、イスラエルの119位、ロシアの118位もそんなところか。UAEに出稼ぎに来ている労働者が多い、パキスタンが115位、スリランカが111位、インドは109位だ。面白いのは、核をめぐってやりあっている米国とイランがそれぞれ96位と97位で肩を並べていることだ。

湾岸協力会議のメンバーでは、最高位がオマーンで22位、カタールが30位、UAEが38位、クウェート46位、バーレーン62位、アウジアラビア90位と続く。

平和度を測る指標は全部で24あって、例えば、小規模破壊兵器へのアクセスの容易さ(銃、小型爆弾など)、軍事支出、人権尊重の度合い、などとされる。

ドバイに住んでいての感想を言わせてもらえば、UAEはもう少しよくていいのではという気がする。テロリストをかくまっているという風評が影響したりしているのだろうか。また、日本で起きている銃を使った犯罪や、母親殺人などの痛ましい事件を聞くにつけ、UAEより日本が平和と言えるだろうかという疑いを抱かざるを得ない。また、安倍首相は憲法9条を改正しようとしているようだが、軍事支出が増えれば、一気にランキングが下がるのは間違いないだろう。ちなみに、中国は60位だが、これは軍事支出の大きさや人権軽視などが効いているのだろう。

とまあ、たかがランキングなのだが、色々考えさせてくれるという点では、それなりの意味はあるのではないかと思う。このランキングをあげようと世界中の国々が競争するようになれば、世界はずっと平和になるのにと思う。

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