ドバイ駐在員ノート

一人の中年会社員が、アラブ首長国連邦ドバイで駐在事務所を立ち上げて行く過程で体験し、考えたことの記録。(写真はイメージ)

ドバイ官公庁での禁煙始まる

2007年06月01日 23時26分42秒 | 暮らす
写真は5月31日のガルフニュースの1面。既報のとおり、官公庁における禁煙がはじまった。だからといって、新聞の1面の半分を占めるイメージ広告で宣伝することかとも思うが、当地の新聞が政府の広報誌と揶揄される所以だ。

公共の場所での禁煙はドバイでは何度も挫折した試みと聞くが、今回はかなり気合が入っているようだ。8面全部を使って、喫煙が間接喫煙も含めいかに健康に有害か、人体模型まで使って説明している。その中で、興味を引いたのは、2004年に国連食糧農業機関(UN Food and Agriculture Organization)が発表した統計だ。これによれば、2000年にたばこの消費量が多かった国は、多い順に中国、インド、米国、ブラジル、そして日本だと言う。ただ、これは消費の絶対量の順だから、人口比でみれば、インドやブラジルは日本より少なく、5ケ国の中ではだんとつの中国に米国と日本が続く形だ。平和度では世界5位にランキングされたばかりの日本だが、こちらは不名誉な方にランキングされてしまった格好だ。愛煙家がますます肩身が狭くなっている昨今の日本だが、現時点の消費量はどうなっているだろうか。また、アラブ人には愛煙家が多い印象を受けるが、人口比でみた場合、どの程度にランキングされるかは興味深い。

私はたばこを吸わないし、間接喫煙の害も知っている。喫煙者に禁煙を強制しようとまでは思わないが、分煙が広がってくれるのはありがたい。ただ、こういう運動はえてして権力者の老人がきまりを無視して有名無実化してしまったりするものだ。この取り組みがドバイでどこまで浸透していくか注視していきたい。


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