ドバイ駐在員ノート

一人の中年会社員が、アラブ首長国連邦ドバイで駐在事務所を立ち上げて行く過程で体験し、考えたことの記録。(写真はイメージ)

サウジアラビア イエメンとの国境で爆発物押収

2008年07月15日 23時53分29秒 | 時事
サウジアラビアの地元紙が、過去3ケ月にイエメンとの国境で押収された爆発物が1トンにも及んだと報じている

これまでカイロ、リャド、アンマンと旅してきた。これらの都市にはある共通点があることに気づく。それは、ホテルの入り口で空港にあるのと同様の機械にかけて、荷物を検査されること。

ドバイのホテルでこれを経験したのは、クリークのラディソンSASで一度きり。たまたま、その時期に欧米の要人がホテルに宿泊してでもいたのだろう。

私が泊まったアンマンのグランドハイアットが2005年に爆弾テロの被害にあったことを知ったのは、ヨルダンから帰国し、ヨルダン旅行記の参考にしようとウェブ・サーフィンしていた時だ。リャドでも、映画「キングダム」のもとになった大規模な爆弾テロが起きているし、エジプトでもルクソールで多数の観光客が犠牲になったテロが記憶にある。カタールでも2006年に爆弾テロがあったと聞くし、こうしてみると、この地域でテロが起きていないのはUAEだけのようだ。

1トンの爆発物が押収されたからといって、それがサウジアラビアに持ち込まれようとした全部である保証はない。そして、一旦サウジアラビアに持ち込まれた武器は、国境があるようでないようなUAEに持ち込まれたとしても不思議はない。

ドバイにいる限り、テロの危険を忘れる。だが、今までテロがなかったということは、この国がこの先ずっと安全であることを必ずしも意味しない。そんなことを考えさせられるニュースだ。

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