ドバイ駐在員ノート

一人の中年会社員が、アラブ首長国連邦ドバイで駐在事務所を立ち上げて行く過程で体験し、考えたことの記録。(写真はイメージ)

彼らは来た、嘘をついた、そしていなくなった イラク戦争5周年

2008年03月23日 00時36分53秒 | 時事
土曜午後5時半、カイロ発EK928便で無事ドバイに着陸。カイロ発ドバイ行のエミレーツは1日2便飛んでいて、エミレーツ・ホリディのパックは924便というドバイに夜到着する便を使う。928便に変更したのは、両親が航空券を買ったHISが手違いで928便で発券してしまったことに、私の航空券を発券する直前に気づき、あわててそれに合わせたからだ。カイロでの滞在時間は減ったが、老親にとっては疲れが少なく、結果としては正解だった。

アパートに帰り着き、取り置きしてもらっていたガルフ・ニュースに目をとおす。昨年の3月20日は真っ赤な新聞が届いてぎょっとしたことを覚えていて、今年はどうだろうかと気になっていたのだ。

今年の3月20日のガルフ・ニュース1面トップは、ブッシュ政権でイラク戦争に関わった高官達の顔写真と次のような見出しだ:
彼らは来た、嘘をついた、そしていなくなった(THEY CAME, THEY LIED, THEY'RE GONE.)。14面と15面の見開き2ページを使って、イラクの悲惨な状況と米国の目論見とのギャップの大きさを訴えている

同じ日、エジプトの新聞エジプシャン・ガゼットでは19日にワシントンDCで反戦デモがあったこととブッシュ大統領がイラク戦争を始めたことを後悔していないと述べたことを報じているが、ずっと控えめだ。

短期間だがカイロに滞在して、エジプトが米国の強い影響下にあることがうかがえた。これに比べるとUAEは、米国に対してまだ率直なもの言いができる立場ということなのだろう。UAEの隣国だが、米軍の駐留を受け入れているサウジアラビアやカタールではどういう報道がされたのだろうか。そんなことを思った。

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1 コメント

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Unknown (EJ)
2008-03-23 16:01:23
無事のご帰還、安心いたしました。
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