ドバイ駐在員ノート

一人の中年会社員が、アラブ首長国連邦ドバイで駐在事務所を立ち上げて行く過程で体験し、考えたことの記録。(写真はイメージ)

リワで合同結婚式 170組340人が祝福を受ける

2008年07月27日 22時52分55秒 | 時事
アブダビから約250キロメートル西にある町リワ。毎年この時期にはデーツの収穫を祝う、リワ・デーツ祭が開かれる。毎年恒例のことらしいが、この祭に合わせて、金曜日の晩、合同結婚式が開かれた。今年は、7000人の出席者を集め、過去最大170組340名の男女の結婚が祝福されたという。

合同結婚式というと、どうしても一時期日本で大きな話題になった統一教会のそれを連想してしまう。だが、こちらの合同結婚式の目的は宗教的なものではなく、単にアブダビの王族が結婚式の費用を負担してくれるという、経済的なものに過ぎないようだ。同じアブダビ首長国と言えども、すべてのUAE人が原油高の恩恵に与っているわけではない。おそらくリワはUAEの中でも貧しい地域に属するのだろう。

ガルフニュースの記事によれば、伝統的な結婚式にかかる費用は35万ディルハム、日本円にして1千万円を超えるという。合同結婚式は、この負担を軽減して、若い男女の結婚を後押ししようと、故ザイードUAE大統領が始めたものらしい。今年の合同結婚式の費用は、4百万ディルハム、1億2千万円に及ぶと言うが、原油高に潤うアブダビ政府には取るに足らない額に違いない。

偏見のそしりをおそれずに言えば、統一教会の合同結婚式になんとなく悪いイメージを抱いてしまう。それに対して、こちらの合同結婚式は、目的が世俗的であるだけにかえって好感が持てる。式自体はイスラムの教えに則って行われたとしても。

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1 コメント

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Unknown (松本)
2008-07-28 12:54:26
「統一教会の合同結婚式」に「悪いイメージを」というのは、普通だと思いますよ。私もそうです。まあ、皆がそう思っても偏見だ、と言えばそうなのでしょうけれど。
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