ドバイ駐在員ノート

一人の中年会社員が、アラブ首長国連邦ドバイで駐在事務所を立ち上げて行く過程で体験し、考えたことの記録。(写真はイメージ)

カイロ通信事情など

2008年03月31日 00時18分11秒 | ICT
短期の旅行者としてだが、カイロの通信事情について気づいたことを書く。

まず、携帯電話について。カイロには、エティサラットのSIMカードを挿したブラックベリー、duのSIMカードを挿したソニエリZ601i、そしてドコモのシンピュアLをもって行った。

ドコモのホーム・ページを見る限り、エジプトで3Gのローミングは始まっていないようだ。UAEでも3Gローミング開始の正式発表があるずっと前からFOMAが使えていたから、同じことが起こっているかもしれないと思った。残念ながら、これは予想どおり、圏外の表示が出るばかりだった。

エジプトで、携帯電話の事業免許を持っている事業者は、モビニル、ボーダフォン、そしてエティサラットの3社だ。duの携帯電話は、エジプトの第一キャリア、モビニルとローミングをしているようで、モビニルのネットワークをつかんだ。

エティサラットの携帯電話は混乱している。duと同じくモビニルからSMSが届いたかと思えば、ボーダフォンからもSMSが届く。エティサラットからはローミングの知らせが届いた直後に、エティサラットのネットワークに接続を示していると思われるSMS、そして最後はまだUAEに帰国もしていないのに、帰国したかのようなお帰りなさいのメッセージ(下の写真)。おそらく、エジプトにおけるエティサラットの自前ネットワークのカバレッジは非常に狭く、モビニルやボーダフォンとのローミングに依存せざるを得ないのだろう。エティサラットはUAE国内の半独占から得られた超過利潤をてこに海外に進出しているが、現状この程度ならお寒いと言わざるを得ない。

インターネットは、宿泊先のグランド・ハイアット・カイロのクラブ・ラウンジとカイロ国際空港の搭乗ゲートの前の2ケ所で無線LANにアクセスした。いずれも暗号化はされておらず、無料だった。空港で速度を計ったら、下り300kbps程度の速度が出ていた。

エティサラットがブロックする、ミクシィなどのSNSサイトスカイプのダウンロードサイトをチェックしたが、いずれもサイトブロックはなし。カタールの空港でブロックされたアダルトサイトも問題なくアクセスできた。サイトブロックという仕組自体がそもそもないのだろう。試してはいないが、スカイプなどIP電話も制限されていないと思われる。

カイロでは、ドバイで一般的な女性のアバーヤ姿は少なく、髪を覆うスカーフも色とりどりだ。街を歩けば男女のカップルが手をつないで歩いている。外国人用というがカジノがあり、国産のビール(ステラ、サッカラ)もある。文化的には、ドバイ以上に西洋化していると言ってもよさそうだ。

一方で、セキュリティについてはものものしい。ホテルの入り口には、空港にあるのと同じような手荷物検査の機械が置かれているし、ホテルの周りは50メートルごとに警官が立っている感じだ。そう遠くない過去にテロでもあったのだろう。治安はかなり悪そうと感じた。


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