ドバイ駐在員ノート

一人の中年会社員が、アラブ首長国連邦ドバイで駐在事務所を立ち上げて行く過程で体験し、考えたことの記録。(写真はイメージ)

2006年物価上昇率

2007年06月22日 00時03分52秒 | 時事
世界生計費調査の結果が発表されたばかりだが、UAEのルブナ・アル・カーシミー経済大臣が、2006年の物価上昇率が9.3%であったと発表した。

物価上昇の主な原因として、人口の急増に住宅や消費財の供給が追いつかず、家賃と住宅関連のサービスが15.3%上昇したことをあげている。また、石油製品の価格が2005年に31.5%も上昇したことも直接影響しているという。

アル・スワイディUAE中央銀行総裁が、ディルハムの米ドルに対する固定為替レートを維持することを表明したばかりだが、ドル安が輸入品の価格を押し上げていることもインフレの原因の一つであることは事実だろう。

世界生計費調査では、ドバイ・アブダビとも大きく順位を下げたUAEだが、今回の発表はそれと相反するようにみえる。生計費調査で基準としているニューヨークのインフレ率もUAEと同程度上昇しているか、ドバイとアブダビ以外の首長国でより大きなインフレが起こっているのでなければ、それぞれの調査で採用している指標のウェイトが違うということだろうか。

2007年もそろそろ折り返し点にきて後知恵の感はあるが、経済専門家も今年の物価上昇率は緩やかになるという見通しをもっているようだ。私を含め企業の人事担当者としては、給与水準の決定にあたり気になる数字ではある。当地の労働事情については、おいおい書いてみたい。


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