ドバイ駐在員ノート

一人の中年会社員が、アラブ首長国連邦ドバイで駐在事務所を立ち上げて行く過程で体験し、考えたことの記録。(写真はイメージ)

世界貿易能力ランキング UAEは23位

2008年06月19日 23時08分36秒 | 時事
最も貿易しやすいのは香港=日本は13位-世界経済フォーラム報告(時事通信) - goo ニュース

世界の国々に様々な観点からランキングをつけている世界経済フォーラムが、また一つ国別ランキングを発表した。今度は貿易能力(貿易のしやすさ)という観点(Enabling Trade Index)からのランキングで評価対象は118の国と地域

1位が香港、2位がシンガポールというのはなんとなくわかる。日本の13位は低すぎないかとも思うが、事業環境(Business Environment)の評価が足を引っ張っている。外国直接投資、外国人雇用に関連した法制度の遅れがマイナスに評価されたものと解説されるが、仕方ないだろう。ちなみに、米国は14位、英国は16位。G8の中ではドイツの8位が最高で、日本は2番目だからそれほど悲観する結果ではない。

湾岸諸国では、UAEが23位でトップ。ドバイの空港や港湾などの輸送インフラの充実や外国人労働力の受け入れを評価されたもので、事業環境の得点は、日本よりもよい。輸入品に一律に課せられている5%の輸入税(タリフ)がなければさらに上位にランクされたはずとされる。

UAEに続き、バーレーン37位、カタール41位、オマーン50位、サウジアラビア53位、クウェートが58位という順になっている。復興を急ぐイラクへのゲートウェーとして注目されつつあるクウェートがサウジより悪い評価になっているのは、少し意外だ。

今回の調査対象には、中東の二つの大国、イラクとイランが含まれていない。また、この種の評価は経年的な変化をみていく必要があると思う。中東では、原油高の影響もあり、貿易の面にも急激な変化が起こっている。来年のランキングがどうかわっているか、注目したい。

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