ドバイ駐在員ノート

一人の中年会社員が、アラブ首長国連邦ドバイで駐在事務所を立ち上げて行く過程で体験し、考えたことの記録。(写真はイメージ)

中東は水の使いすぎ? 国連環境計画世界環境概況4

2007年10月28日 00時17分39秒 | 時事
温暖化や人口増で「人類は危機に」 国連環境計画が警告(朝日新聞) - goo ニュース

国連環境計画が25日発表した世界環境概況(Global Environment Outlook) 4について、ガルフニュースでは早速26日の紙面でとりあげている。それによれば、中東地域は水の問題が深刻かつ、この地域は人口あたりでみると世界で最も水を使っているという。実際に概況を斜め読みした限りでは、西アジアという言葉が使われていて中東地域とりわけUAEがどうかということは何も言っていない。UAEでは、飲料水に利用されるミネラルウォーターの他は海水を淡水化して使っている。いくら使おうが問題ないばかりか、温暖化で氷河が解けて海面を押し上げるのと相殺してかえって都合がいいのではあるまいかと言う気がする。内陸で地下水を汲み上げすぎて、水源が干上がってしまうということは別の地域であるのかもしれない。

実際、ドバイに暮らしていると、節水という考えはおよそ頭に浮かばない。雨水に恵まれたはずの日本では、地域によって夏になると時々給水制限がある。砂漠の国で水を節約する必要に迫られることがおよそないのは皮肉だ。もっとも、これはオイルマネーを使って淡水化プラントができたここ数十年の話らしい。

少し気になるのは、沿岸の開発が生態系に与える影響を指摘しているくだりだ。開発が進むジュメイラやワールドでは一体どうなっているのだろうか。一応の環境影響調査をしているとは思うが、水の問題に比べ、飛行機から排出される温暖化効果ガスとともに、環境により大きなインパクトがありそうだ。

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