ドバイ駐在員ノート

一人の中年会社員が、アラブ首長国連邦ドバイで駐在事務所を立ち上げて行く過程で体験し、考えたことの記録。(写真はイメージ)

個性のない福田首相?

2007年09月27日 00時06分42秒 | 時事
カリスマ性ない福田氏 外交はハト派と米紙(共同通信) - goo ニュース

ガルフ・ニュースのアジア面では、ここのところ連日、日本で福田内閣が誕生する過程を伝えている。米国ほどではないが、それなりに日本の政治の動きに関心があるということだろう。

とりわけ、24日の記事は、大きく紙面を割いて麻生氏との自民党総裁選を制した様子を伝えている。その中で、福田氏のパーソナリティーを"Bland"として紹介している。ジーニアス英和大辞典によれば、"Bland"とは、「(人・態度などが)穏やかな、人あたりのよい;どっちつかずの、個性のない;精彩のない、感情を示さない」という意味で、否定的・軽蔑的なニュアンスが強い。ワシントンポストが「カリスマ性がない」(uncharismatic)と伝えたのと相通じるものがある。

同じ記事の中で、福田氏が石油会社に17年間も勤務していたことが説明されている。石油会社にそれだけ長く勤めていたら、一度ならず中東を訪れていても不思議はないが、どうだろうか。今年5月の日本UAEビジネスフォーラムに関連したUAE大使館主催晩餐会では、日本UAE友好議員連盟の会長として来賓挨拶をするのを聞いたが、日本の議員の中ではかなりの中東通とみていいのではないか。

福田氏は、総理大臣就任後のブッシュ大統領との電話会談で早期訪米の意向を示したとされる。安倍氏が首相就任後まず中国を訪問し、多元的な外交関係を構築しようとしたのに比べると、小泉政権と同じく対米関係偏重に戻るのだろうか。

まずは、約1ケ月後に期限が切れる対テロ特措法の延長問題をどう裁くかで老政治家の手腕が試される。中東でも注目されている。


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