「マーケティングという発想がない場合、一人の客からとことん絞り取ろうとする」
これは、ある患者さんからお聞きした話だ。
この方、病院と仕事上で関わりがあり、たくさんの医師とお付き合いがあるとのことだった。
また、「患者を見て、この人が保険請求で何点くらいむしり取れるかをまず判断する」とも仰っていた。
もちろん、全ての医師がこのような低い志で患者さんと接しているわけがない。
実は、このことはカイロプラクティック界でも同じだ。
あるカイロプラクティックの治療院では、初診の患者さんに毎日来院させるようにいろいろと説得するところもあるそうだ。
一人からいかに多くをむしり取るかが、絶対使命のようである。
このような欲望にまみれた心の姿勢は、それを満たすために利用された患者さんも災難であるが、その発信源である自分自身にも大きなダメージを与えている。
しかし、「怒り」と「欲」が生きるモチベーションとなっているほとんどの人間(不覚者)にとって、このことを理解するのはなかなか難しい。
自分の欲と向き合って、気づきを積み重ねていくしかない。