目標が見つからないという若人が増えているそうだ。
確かに、ぼくの周りにもそういう人がちらほらいる。
今の時代が生んだ悲劇なのか、それとも人間の本質が変化したからなのか・・・
両方のような気もするが、個人的には「環境のせいにするな!」と言いたい。
患者さんの7割から8割がスポーツ障害です。HPを見ていただければわかりますが、「スポーツ障害」に特化しているから、当たり前と言えば当たり前。
その中の半分くらいが、いわゆるレクリエーション(趣味)として運動をされている方、そして残りの半分が競技として運動をしているアスリートになります。
テニスでプロを目指している女の子がいます。現在、高校三年生。今後は大学生として競技を継続しプロを目指す道もあるのですが、彼女は大学には「行かない」と言う。
テニスのプロになるために、生活の全てをそれに捧げるという覚悟だ。
テニス選手として世界で活躍することが、いかに狭き門であるかは理解しているつもり。しかし、それはぼくの想像を絶するレベルで困難であるに違いない。日本でトッププレーヤーになったとしても、世界ランキングで100位に入れるかどうかという位なのだから・・・
そんな彼女の覚悟を聞いたとき、ぼくは鳥肌が立つくらい感動した。「まだこういう子がいたんだ」と。
なんだかんだと「できない」という言い訳を並べ立て、不平不満ばかりの人間が多い中、彼女の潔い姿勢は、すがすがしい気分にしてくれる。
最初に書いた文章・・・目標がないのではなく、覚悟がないという方が近いのかもしれない。
Dr.S