京都童心の会

ほっこりあそぼ 京都洛西の俳句の会
代表 金澤 ひろあき
俳句 冠句 自由律 詩 エッセイなど同好の人たちと交流

2017年6月句会の記

2017-09-01 08:18:35 | 日記
2017年6月句会の記
          金澤 ひろあき
 6月はずっと晴天が続き、20日ぐらいまで暑い日が続きました。句会の日は久し振りに雨。
  紫陽花に見とれて何を買いに来た   岡畠さな子
 岡畠様のこの句のように、紫陽花が元気を取り戻しました。
長岡天満宮の八条池へ行くと、花菖蒲や蓮の花も数は少ないながら、美と涼を添えてくれます。
 6月の会の皆さんの句です。
  五月晴れ緑がそよぐ古団地      富岡智恵子
 高度経済成長時代に立てられた団地、バブル次代のもの。どれも古くなって。そしてその頃植えられた若木が、今大きな木になっている。
青葉が木蔭を作り・・・。そして何よりも、その団地に長く住んできた人の思いもこもっています。
  「おかえり」と小猫の誘導エサ場まで 三村須美子
 かわいいもんですね。猫も犬も。主人が帰ってくるまで、じっと待っているんですね。
  海開き星を拾った帰り途       野谷真治
 「星を拾った」がいいですね。こういう思い出の表し方、好きですよ。
  青梅や葉陰の下のかくれんぼ     青島巡紅
 そう、いつのまにやら実がついて、青葉の蔭にちょこんと・・・。
  太っちょの日傘小さく見えにけり   中野硯池
 これ、おもしろいなあ。笑いがこぼれてきます。
  さくらんぼ同じ顔して箱に入り    岡畠さな子
 「同じ顔して」。すてきなとらえ方ですね。そろったさくらんぼはきれい。
  通り抜けしている猫も涼風も     金澤ひろあき
 我が物顔で通り抜けするのがいるんです。毎日同じ時間に。