【西山寮詩会作品】 2017年9月
散策路 一千の百合万の星 金澤 ひろあき
西瓜切り孫と食べるよ味わいて 野原 加代子
汗だくに暑さしのいで孫の手が
雨雲の台風の目や猛烈に
暗闇の花火大会煌びやか
蝉の声鳴きて鳴きては暑さ増す
寄りそいて川の流れにアメンボや
孫踊り浴衣着こなし笑顔かな
春逝くや西向き暗き石地蔵 高田 みさお
珈琲の砂糖かきまぜ風五月
朝露をそのまま挿せり濃紫陽花
留守番の灯を消し梅雨の雨を聞く
老ひたりて冷ゆる麦茶をしばし置く 中野 賢一
昼寝覚デーのベットと気付きけり
冷索麺刻む介助の母なりき
海の日やイージス艦と写真撮る
平成に建てし先祖の墓洗う
路地野菜きざむ音きき目ざめかな 奥田 一枝
青田には穂の顔見ゆる波の色
電線の烏は西瓜に思案がほ
さくらんぼ曾孫が浮かす氷水
かりこみの音さわやかにきれいな庭 井上 昭子
せみがなく家族みんなで墓まいり
一日のきびしい暑さにぞっとする
紫陽花の白は庄屋の屋敷跡 宮崎 清枝
どくだみの十字をたたく雨の粒
野の畦に背筋のばして鬼あざみ
蝉の声聞こえぬ齢となりにけり
生きていることのうれしさ日々草
散策路 一千の百合万の星 金澤 ひろあき
西瓜切り孫と食べるよ味わいて 野原 加代子
汗だくに暑さしのいで孫の手が
雨雲の台風の目や猛烈に
暗闇の花火大会煌びやか
蝉の声鳴きて鳴きては暑さ増す
寄りそいて川の流れにアメンボや
孫踊り浴衣着こなし笑顔かな
春逝くや西向き暗き石地蔵 高田 みさお
珈琲の砂糖かきまぜ風五月
朝露をそのまま挿せり濃紫陽花
留守番の灯を消し梅雨の雨を聞く
老ひたりて冷ゆる麦茶をしばし置く 中野 賢一
昼寝覚デーのベットと気付きけり
冷索麺刻む介助の母なりき
海の日やイージス艦と写真撮る
平成に建てし先祖の墓洗う
路地野菜きざむ音きき目ざめかな 奥田 一枝
青田には穂の顔見ゆる波の色
電線の烏は西瓜に思案がほ
さくらんぼ曾孫が浮かす氷水
かりこみの音さわやかにきれいな庭 井上 昭子
せみがなく家族みんなで墓まいり
一日のきびしい暑さにぞっとする
紫陽花の白は庄屋の屋敷跡 宮崎 清枝
どくだみの十字をたたく雨の粒
野の畦に背筋のばして鬼あざみ
蝉の声聞こえぬ齢となりにけり
生きていることのうれしさ日々草