京都童心の会

ほっこりあそぼ 京都洛西の俳句の会
代表 金澤 ひろあき
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「さんしょ」179号を読んで

2023-03-25 15:58:14 | 俳句
「さんしょ」179号を読んで
            金澤ひろあき
 3月中旬からマスクをつけるかどうかが、各人の自由となりました。
 たしかに、外している人もいます。京都に外国人観光客も戻ってきました。コロナは終わりつつあるのかもしれません。もとの日常に戻れるのかな。皆の顔にそう書いているような日々です。
 さて、「さんしょ」NO、179号ありがとうございます。作品にも評にも、口語俳句の懐かしい方々のお名前を発見し、喜んでいます。
 「老い」三作品、笑ったり考えさせられたり。
○小春日猫に遊ばれ爺笑う         松本克行
○年とると言葉のものさし違うんだよ   土田美穂子
○一面枯野 徘徊もわるくない       鈴木和枝
 若い人と話していると、土田さんの句のような気分になることが確かにありますね。特に、IT・スマホ関係では。
 芭蕉の「枯野」と違って、現実的でたくましい鈴木さんの句。こう生きたいな。
○歩きつつ一人しりとりすぐ「ん」に    石神君子
 この句も、老いの日常の一コマでしょうか。やってしまったものは、仕方がない。またやり直しますか。お元気でいいですね。
○キリトリ線きれいに離し楽になる   杉山朝子
 心の中に印象くっきり。「楽になる」という心の声があざやかに浮かんでくるのです。
 また、印象鮮やかと言えば、
○大根抜く農婦モネの絵のように    伊藤眞一
 モネは日常の景色を名画にしました。この句は名画を日常の景色の中に見つけています。「美」は、こんな感じで見いだされるのですね。


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