京都童心の会

ほっこりあそぼ 京都洛西の俳句の会
代表 金澤 ひろあき
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思い出すこと

2020-03-13 08:17:42 | 俳句
思い出すこと
                   金澤ひろあき
 3月11日になりました。あの大震災から、9年が経ったのですね。
 私が鮮明に思い出すのは、震災の翌年、2012年7月のことなのです。私が顧問をしていた高校の放送部が、その年NHK放送コンテストの全国大会へ出場できました。震災と原発事故の影響でしょうか、東京への旅行客が少なく、品川駅前のホテルが安く宿泊できました。
 私の高校は決勝に進めませんでしたが、決勝の見学をNHKホールでしました。
 その時、ラジオドキュメント部門で、岩手県の高校の作品でしたが、2011年3月12日の日記を朗読していたのです。
 日記を書いた人は高い所に住んでいて、津波の被害を受けなかったのですが、海岸の方に住んでいた祖父母のことが心配になり、自転車で祖父母の安否を確かめに行く。その途中見たものを淡々と伝える。そんなドラマ(朗読)でした。淡々としていたのですが、事実を伝える言葉が重かったのです。
 あのドラマを作った高校生は今、20代後半。その後、どういう人生を送っているのだろうか。なぜか、そんなことを思っています。
  三月十一日 消えない虹を描きたい    ひろあき