あのうの幸せトンボ

日々の何気ない出来ごとを、思いつくままに……。

老人ホーム

2015-08-05 22:26:13 | 日記
昨日、いつも行っている老人ホームとは違う、まだ新しい老人ホームへ初めてボランティアに行ってまいりました。

そこは、丘の上に建っており、建物もきれいで入居費用は特養ホームよりは高めだとは聞いておりましたが、評判もいいと聞いたのでどんな所か興味津々で行きました。
ボランティアの内容は、特養ホームでしている作業と同じ入浴後のケアで、濡れた髪をドライヤーで乾かしたり、靴下と靴を履かせ、所定の所へ車イスを押して送り届けるというもの。

早速、お風呂の前へ行き、出てくる老人を待っていますと、話しが出来る人もいますが、意識がなく生きているだけの人たちには皆、鼻に直径5ミリ位の透明なチューブが入れてあり、抜けないよう鼻の穴に絆創膏で貼ってあります。
何だろうと不思議に思い、看護師に聞いてみるとそのチューブは胃まで届いていて、口から食べられないので、チューブを介して食べ物を流し込むのだということでした。「胃ろうと同じですわ」と事もなげに言うのを聞いて私はビックリ。
胃ろうをしていなくても、無理に生かす方法はあったのだと、この現実を目の当たりにして無理に「生かされている」老人が気の毒になりました。
四六時中、チューブが鼻から胃までを通っていれば気持ち悪いだろうし、風呂から出てきた老人の濡れた絆創膏を貼りかえる時、嫌がって頭を振るので1人が頭を押さえて2人掛かりで作業をしている様子を見て何とも言えない気分になりました。

こんなことをしてまで生かされて、果たして本人たちは幸せなのだろうか? ひと昔前なら、口から食べられなくなったらこの世にはいないだろう人たちが今は、医学の進歩で無理やり生かされている。現代の老人ホームは「医は算術」なのであろうか…と思ってしまいます。
勿論、医者に勧められてチューブをお願いする家族がいるからなのですがー。多分、家族はチューブを入れられたらどういう状態になるのか十分知らずに1日でも長くーとの気持ちから本人の負担も考えずに承諾するのだろう、と思います。

一緒にボランティアに来ている友人と「食べられなくなったら胃ろうやチューブは絶対にしないで!」と子供たちに早速言わねば、と話しながら老人ホームを後にしたのでありました。

やはり「百聞は一見に如かず」ですな。(少し意味は違いますが…) (^^)/


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