昨日、日本時間で午前4時、ドイツの首都ベルリン、クリスマスマーケットにトラックが突っ込み、2名死亡、48人が怪我をした事件。
私は、ドイツ語教室でこの事件を知ることになった。ドイツ語の先生は、来るなり、暗い表情で、少し動揺していたのだろう、早口のドイツ語で、事件のことを話し、ドイツの放送局のサイト(ZDF.DE)にアクセスし、今日のドイツのニュースをスクリーンに映し出した。もとよりニュースなので、ネイティブのスピードでニュースを読み上げるので、細かい意味までは聞き取れなかったが、惨状を目の当たりに見た。
先生は日本に来て、20年以上経っているが、ドイツの情報が気になるらしく、やや落ち着きを欠いていたように見えた。何でこんな事件が続いて起きるのだろう!思い出せば、パリの連続テロ事件の時も、先生は非常に動揺し、悲しみを表していた。今度は、祖国だ、その驚きと悲しみは一入だったのだろう。
事件の詳しい状況については、まだ、明らかになっていないが、テロの可能性が高いようだ。テロが良くないことは分かりきっていることだし、許されることではない。当然、それはテロを起こす人たちも分かっているはずだ。では、なぜ、テロリストたちは、それを敢えて行っているのだろうか?
こんな事件が起きないようにするためには、「テロとの戦い」なんて言うのではなく、テロがどうして起きるのか、テロの背景やテロを起こさざるを得ないように追い込まれた人たちにも目を向け、相互に理解を深め、原因となっているものを取り除くことに全力を傾けるべきではないだろうか?窮鼠猫を噛むという言葉があるように、追い詰められすぎると、破れかぶれの暴挙に出るのだということを、時の指導者は理解する必要があると思う。
話題のZDFこそが中央政界でも廃止を訴える議論があるほどの煽りの放送局ですからマッチポムプのような役目も果たしております。しかし、多くの連邦共和国の国民はまるで何もなかったかのように冷静です。