トランプ氏に常識は通用しない！

　原子力空母と駆逐艦が北朝鮮に向かっている報じられ、情勢が緊迫する中、日本は、まだ楽観する見方が大勢を占めているようだ。

　果たして、そうだろうか？これまで誰が大統領になろうが、民主党ないし共和党がバックにいて人材を送り込み、そして、根本のところでは、二大政党のいずれかの統制化にあった。しかし、トランプ氏の場合は、状況が著しく異なっている。出身母体である共和党との亀裂は大きく、大統領就任後も溝は埋まっていない。その証拠に、主要のポストに誰が就任するかが決まっていない。こんなことは前例のないことではないのか？情報収集し、それを分析し、判断するという一番の要が十分でない中で、この局面に突入しているわけだ。ただでさえ、感情優位に動くトランプ氏、冷静な判断を求めること自体に無理があるような気がしてならない。

　オバマ氏とトランプ氏の違いは、そこにある。だから、大胆な政策も、簡単に即決してしまう。シリアでのミサイル発射は、それを象徴するような事件なのだと思う。巨大なアメリカ合衆国、優秀な参謀がいてこそやっていける。それが揃っていないのだから、それは恐ろしい限りではないか？