「あいのうた 第９話」 思いを託した言葉たち

「あいのうた」第９話

洋子（菅野美穂）と房子（和久井映見）のやりとり、笑えますね。笑いながら涙が出ます。
今回は、房子が洋子に自分の過去の事を話すシーンがありました。
能天気そうに見える房子自身にも、辛い思い出がありました。
だからこそ、今がつらい洋子の事を、親身になって見ていてくれたのでしょう。
ズレているようでも肝心な時は的確なアドバイスをしてくれます。
「何で今さら良い子ぶってんの？　一緒にていてくれっていったんでしょアンタに。一緒にいて欲しいって言うのは、プロポーズの返事と同じじゃないの。何でわかってあげないのよ！」
一番言って欲しいことを言ってくれる友がいる。こんな嬉しいことはない。
洋子はもう大丈夫！

物語の軸は、片岡（玉置浩二）側に移っています。
洋子が片岡に言います。
「子供はさ、親の言葉が欲しいんだと思うんだ…。何でも良いから言葉がね。子供は、親が自分に言ってくれた言葉は忘れないんだよ」
同感です。些細な事でも、よその人が気付かないような事を言えたら、なお良いですね。
親が、自分の事を見ていてくれたと知るだけで強くなれますから。

片岡は、子供たちに自分がまもなく居なくなってしまうことを打ち明けます。
辛いシーンだけど、片岡の〝言葉〟はしっかりと子供たちの心に刻まれたと思います（３人兄弟で良かった。やっぱり１人じゃ辛いです）

大(佐藤和也)くんの野球の試合。
大くんの言葉は、心に痛いです。
「僕がホームランを打ったらお父さんは死なないんだ。　奇跡を起こすんだ」
そして…、その想いは、平凡なフライをランニングホームランへ変えます。

今回もたくさんの想いに共感させられました。
次回、いよいよ最終話。
皆が笑顔になることを祈ります。


蛇足ですが、「あいのうた」の後番組って「神はサイコロを振らない」ってタイトルなんですね。
偶然にも、私の５日の記事『ロング・エンゲージメント』とシンクロしてるみたいで…
これって凄くない？　
どんなドラマなのか、ちょっと気になります