今朝も40人乗りのバスに8人、いや9人で乗り込み仕事に向かいます。
「あれ?一人増えてる…」
いつの間にか中国人スタッフが一名増えています。
「レイです、よろしく!」
テンションの高い中国人が、朝から甲高い声で握手を求めて来ます。
「また一人勝手に増えてるよ…」
B社責任者の新垣は聞いていないらしく、やれやれというポーズをとります。
車窓から見える高層ビル群
工事中のビル群
よく見ると非常に不思議です。
「佐野さん、どう見ても柱と床しかありませんよね」
「後から壁はレンガでも積むんじゃねぇの?」
「れ、レンガですか…、柱が異常に細く見えるけど、強度計算とか大丈夫なんですかね?」
「ん?さあなぁ…、とりあえず建てばイイんじゃないの?ここじゃあ」
「パッと見には地震に対する備えなんて皆無に見えますね」
「そんなこと全然考えてねぇべ」
「・・・」
日本では最近、通常の制震技術や免震技術に加え、長周期地震動(一回の振幅が大きいタイプの地震、高層ビルの固有振動数に共鳴しやすく、倒壊の危険がある)に対する制震ダンパーを備える(後付する)ビルもあるそうです。果たしてあの柱と床だけのビルにそういう備えが装着されるのかは、甚だ疑わしいです…。
ちなみに阪神大震災は短周期の突き上げが二回連続して起きた地震です。
長周期地震動は近年ではメキシコシティで観測されたタイプの揺れで、震源から400kmも離れていましたが、高層建築物が倒壊しました。
日本では東海・南海・東南海連動型地震で発生すると考えられ、東京を長周期地震動が襲うと予想されています。実際、過去の安政の大地震では、東京を長周期地震動が襲ったそうです。
安全確認と掃除は人力
安全通路なんてありません。自己責任でどーぞ!
でも街路樹は大切なの…
だから根元を白く塗っちゃいます(笑)
高級住宅街
こんなおしゃれな住宅街もあります。外人専用エリアらしいけど、詳細は分かりません。
住宅街の出入口ゲート
24時間ガードマンが常駐しています。
建築中の高級住宅
またしても柱と床と…、
「ん?や、屋根?屋根もコンクリート?」
壁面もコンクリートで、その壁面が『構造壁』としての機能を持ち合わせているのならともかく、柱と床だけの構造で屋根がガッシリとコンクリートとは恐れ入ります。
「うーむ、微妙な家作りだなぁ、これは『コンクリート打ちっぱなし』でもないよなぁ…」
やっぱり壁面は中国人が大好きなレンガ積みになり、さらに重量が増加する可能性は大です。
「地震の時、持つのかなぁ、この家は…」
四川での苦い教訓(四川大地震)は、まだまだ首都北京で活かされているよーには感じることが出来ませんでした。
ちなみに別件で、A社中国人責任者の金さんに、
「地震が来たらどーするの!」
と言ったら、
「大丈夫ダヨ、北京は地震来ないヨ!」
と笑顔で、且つ本気で答えられました。
うん、来ないんなら仕方ないな(笑)
ちなみに北京市には、『北京市地震局』なる部署が存在しますけど、来ないんじゃないの?
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