去年の大晦日、私は病院に居ました。
もちろん入院をしていた訳では無く、単なるアルバイトです。
その日の夕方、病院に到着すると、私は驚愕しました。
「あれ?今日って普通の診察日だっけ?」
そう錯覚するくらい、病院の待合ロビーには人が溢れていました。
「な、何事ですか?」
「さあ、知らないわよ…」
看護師さんは完全にうんざりとしています。それもそうだ。事務員一人と、看護師一人、そして日直の医師一人で、大量の患者を捌いているからだ。
その人波は、私が仕事を始めてからも一向に収まらなかった。この日が『輪番』という救急車の当番日だという事を考慮しても、その人数は異常だった。
気付けば、内科医、そして小児科医、待機していた耳鼻科医までが呼び出され、さらにレントゲン技師と検査技師までもが呼び出されている。
押し寄せる患者さんのほとんどは、
「急病です」
「救急です」
と勝手に電話で申告して来る人たちばかりだ。実際は単なる風邪やインフルエンザの人たちだけど…。
「喉に魚の骨が刺さりました(まあ、仕方ない)」
「鼻に箸が刺さりました(どうして?)」」
「野良犬に手を咬まれました(なぜ大晦日に野良犬と戯れる?)」
という人たちもやって来ます。
この日だけ増員された二人の看護師は、本当にバタバタと走り回っていました。
さらにそこへ、
「○○分署救急隊です!急病患者さんを一名お願いします!」
なんて電話が入る。
気が付くと、『紅白歌合戦』が終わり、ついに『ゆく年くる年』が始まっている。しかし、病院のロビーにはまだ付き添いの人間も含めて、十数人が椅子に座っている。
「あ…」
そしてついに、この十数人の人たちは、病院の待合ロビーで新年を迎えてしまったのだ。
「理解出来ねぇ…」
こっちは仕事だから構わないが、この人たちは何が悲しくて病院の待合ロビーで新年を迎えているのだろうか、私には本当に理解が出来なかった。
そして新年一発目の電話は、
「オイ、この野郎!診療拒否をするってのか!?たらい回しかぁ!?」
と叫ぶ幼稚園児の父親…。あんはっぴーなにゅういやぁでした…。
大晦日は家でテレビを見て、大人しくしていましょう。
(格闘技を見て盛り上がるのは可です)
そして、新年は自宅で迎えましょう。
(神社やお寺は可です)
では、良い御年を…。
もちろん入院をしていた訳では無く、単なるアルバイトです。
その日の夕方、病院に到着すると、私は驚愕しました。
「あれ?今日って普通の診察日だっけ?」
そう錯覚するくらい、病院の待合ロビーには人が溢れていました。
「な、何事ですか?」
「さあ、知らないわよ…」
看護師さんは完全にうんざりとしています。それもそうだ。事務員一人と、看護師一人、そして日直の医師一人で、大量の患者を捌いているからだ。
その人波は、私が仕事を始めてからも一向に収まらなかった。この日が『輪番』という救急車の当番日だという事を考慮しても、その人数は異常だった。
気付けば、内科医、そして小児科医、待機していた耳鼻科医までが呼び出され、さらにレントゲン技師と検査技師までもが呼び出されている。
押し寄せる患者さんのほとんどは、
「急病です」
「救急です」
と勝手に電話で申告して来る人たちばかりだ。実際は単なる風邪やインフルエンザの人たちだけど…。
「喉に魚の骨が刺さりました(まあ、仕方ない)」
「鼻に箸が刺さりました(どうして?)」」
「野良犬に手を咬まれました(なぜ大晦日に野良犬と戯れる?)」
という人たちもやって来ます。
この日だけ増員された二人の看護師は、本当にバタバタと走り回っていました。
さらにそこへ、
「○○分署救急隊です!急病患者さんを一名お願いします!」
なんて電話が入る。
気が付くと、『紅白歌合戦』が終わり、ついに『ゆく年くる年』が始まっている。しかし、病院のロビーにはまだ付き添いの人間も含めて、十数人が椅子に座っている。
「あ…」
そしてついに、この十数人の人たちは、病院の待合ロビーで新年を迎えてしまったのだ。
「理解出来ねぇ…」
こっちは仕事だから構わないが、この人たちは何が悲しくて病院の待合ロビーで新年を迎えているのだろうか、私には本当に理解が出来なかった。
そして新年一発目の電話は、
「オイ、この野郎!診療拒否をするってのか!?たらい回しかぁ!?」
と叫ぶ幼稚園児の父親…。あんはっぴーなにゅういやぁでした…。
大晦日は家でテレビを見て、大人しくしていましょう。
(格闘技を見て盛り上がるのは可です)
そして、新年は自宅で迎えましょう。
(神社やお寺は可です)
では、良い御年を…。