どんぴ帳

チョモランマな内容

交換王(その26)

2010-07-20 23:55:46 | できるかな

 今回のタイトルは厳密には『調整王』です(笑)

 NHKのネイチャー物の放送以外では何のメリットも感じない地デジ化ですが、気付けばあと一年と迫って来ました。

 我が家は某電力会社の送電鉄塔の影響でアナログ放送難視聴エリアに指定されており、地元のケーブルテレビ局からアナログ放送を受信している状態です。それ故でしょうか、今一つ緊張感もなく、三台あるテレビの内、地デジを視聴できるのはPanasonicの液晶テレビ一台のみです。
 しかし、さすがにやる気の無い地元のケーブルテレビ局も、あと一年に迫った地デジ化にようやく対応したらしく、気付けばパススルー(簡単に言うと右から左に電波を素通しする状態)で地デジを放送し始めていたらしい。
「よし、とりあえず地デジを受信してみよう!」
 地デジが見たいと言うことよりも、単なる機械的好奇心でやってみることにしました。

1. お約束だけど映らない…

 パススルーで放送しているのなら、テレビのリモコンで『デジタル』と記されているボタンを押せば良いはずです。
「電波が受信できません」
 お約束どおりテレビは何も映してくれません。
「何でやねん、パススルーとちゃうんかい…」
 仕方がないので、デジ物師匠のTさんにスカイプで訊いてみます。
「地デジ、映らないんですけど…」
「テレビはどこのメーカーですか?」
「Panasonicです」
「いつ頃のテレビですか?」
「うーん、たぶん七年前かなぁ」
「ああ、その頃のテレビだと、同軸ケーブルの接続場所がアナログとデジタルに別れてることが多いですよ」
「え、そうなの?」
「一度確認してみて下さい」
 すぐにテレビの裏側を覗いて見ると、確かに接続端子が二つどころか三つに別れています。
「アナログ、地デジ、それからBSと110°CSか…」
 同軸ケーブルを地デジの端子に接続し、準備は完了です。

2. それでもやっぱり映らない…

 まずは地デジチャンネルの地域設定をして、チャンネルスキャンを掛けてみます。
「えーっと、まずはUHF帯域で…」
 スキャン完了。
「おいおい、ただの一つも放送局を認知してないよ…」
 私も身に覚えのない子供の認知はしないつもりですが、放送局は認知してもらわないと困ります。
「じゃ、全帯域で…」
 再度スキャン完了。
「おいおい、映ってるのは『テレビ○○(テレビ東京系列)』と、怪しいケーブルテレビ監修の超地元チャンネルだけじゃねえか…」
 何度スキャンしても結果は同じです。
「ふぅううううう…」
 異常に脱力します。

3. 原因はなんだ?

 色々とネットで調べてみると、
「同軸ケーブルがF型接栓じゃないとダメだ!」
 とか、
ブースターが対応していないとダメだ!」
 とか、
「分配器が対応していないとダメだ!」
 とか、色々と言われています。
「屋内の同軸ケーブルの配線自体が古いとダメだ!全てを配線しなおすと約10万円ほど費用が掛かる!」
 なんてことまでも言われています。
 この前まで粗大ゴミのテレビでも観られていたテレビ放送が、テレビは買い換えなきゃならないわ、屋内の配線まで全交換しなきゃ観られないとか、正直ふざけるなと思う状況です。
 仕方が無いので、テレビに繋がっている同軸ケーブルを新品にしてみたり、ブースターに接続している同軸ケーブルの接続部を剥き直してみたりしましたが、一向に改善しません。
「まずいよ、このままじゃ我が家の地デジ番組は、旅行とグルメと古物鑑定だけになっちまうよ…」
 せめて『探偵ナイトスクープ』と『タモリ倶楽部』くらいは観たいものです。

4. 師匠登場

 さすがに私的には万策が尽きたので、一緒に遊びに行った帰りにデジ物師匠のTさんに寄ってもらいました。
「テレビ○○は入るんだ、じゃあブースターかも知れませんね」
 さっそくブースターを再度チェックします。


八木アンテナの『PSD33(電源部)』
 十数年前の代物。


古くても地デジの周波数帯域をきっちりとカバーしています。
「木田さん、こいつの親機はどこですか?」
「うーん、それが分らないんですよ。なんか二階の屋根裏にあるとか無いとか…」
 仕方が無いので屋根裏を点検口から覗いてみますが、一向に見当たりません。
「あの、僕の記憶では一階の分電盤の辺りにあった気が…」
 突然Tさんが言い出します。
「…そうでしたっけ?」
 以前Tさんは、我が家の電話線が入っている電線管に、LAN配線を押し込む工事を行ったことがあります。
「下に行って見ましょう」
 どっちがこの家の住人か分りません。

5. ついに判明!

 恥ずかしい話ですが、赤の他人のTさんの指摘どおり、一階の分電盤の下にブースターの親機がひっそりと鎮座していました。


ブースター親機『UVSB33』
 手前を横切っている白い線は、NTTの光ファイバーです。
「あ、やっぱりなぁ、ここのケーブルテレビ会社って全チャンネルをVHF帯域で送信してますよね」
「ええ、そうですね」
「ブースターの入力がVHF帯域に絞られちゃってるんですよ」
「え?あ、ああ!そっか、そういうこと?」
「そうなんですよ」
「うわぁ、そうだったんだぁ…」


最大のポイント
 多くのケーブルテレビ局は、アナログ放送の中のUHF帯域を、VHF帯域に変換して送信しています。そしてこのブースターを電気屋が取り付けた当時、まさか十数年後に地上波がデジタル化するなんて思ってもいなかった筈です。
 当然アンテナからの同軸ケーブル入力は右側の『VHFアンテナへ』という接続端子に繋がれていました。
「こいつをこっちに移して…」
 Tさんは同軸ケーブルを左側の『UHFアンテナ又はU/V混合入力へ』と記されている方へ移設します。
※ 地デジはUHF帯域の電波を使って送信されています。


U/V入力切換
 このスイッチも『混合』を選択します。


利得調整
 最後は『CH13~62(UHF帯域)』のダイヤルを調整して、『利得』を調整します。
「本当は20万円くらいする機械を持って来てやるんですけどね、今日は持ってないんでテキトーです、スミマセン」
 Tさんは申し分けなさそうですが、映れば問題ありません。
 地デジの場合は、あまり利得を上げすぎると、逆に映らなくなることもあるので注意が必要なんだそうです。
「最終調整はアンテナを上げる時でイイですかね?」
「もちろん、それで十分です!」
 以前、仕事帰りのTさんに20万円の測定器で受信強度を計測してもらっているので、我が家はベランダにパラボラアンテナを設置すれば十二分に地デジが映ることは判っています。
「今日の工賃はいくらですか?」
 冗談でTさんに訊いてみます。
「ウチはテレビの設置調整は5,000円なんですけど、でもこれって単にブースターを調整しただけだもんなぁ」
「あははは、なるほど、非常に微妙な所なんですね」
「そうですね、でも悪い電気屋だと、『これはブースターを交換しないとダメですねぇ』とか言って、無理やりブースターを売り付けますからね」
「そうなんだ、結構いるんですか?」
「残念ながら一部にはいるみたいですよ」

6. 霞ヶ関に蠢くモノ…

 ちなみに地デジ化の裏側には、総○省の利権が蠢いているというのがTさんの持論です。
「地デジの難視聴エリアは、BS衛星で電波を送るそうですよ」
「ふーん、じゃあ面倒だから全世帯に衛星で送った方が早くないですか?」
「もちろんですよ。でもそれをすると総○省の利権が無くなっちゃうし、地方局が潰れちゃう可能性がありますからね」
「じゃあわざとお金の掛かる地デジ化を促進してるんですか?」
「ええ、大量に税金を投入して。衛星なら○○タワーなんて必要無いし」
「なんかイイようにもてあそばれてますね、日本国民って」
「地デジなんか要りませんよ」
「あははは、ス○パーだけで十分ですね」

 多少画面の横が切れようと、格安地デジチューナーを装着するのも一つの手段です、はい。

 


交換王(その25)

2010-03-13 23:38:38 | できるかな

 今回は大掛かりな交換作業を行います。

 非常に難しいので、丁寧に解説したいと思います。


フィルターを…
 買って来ます。
 
 洗濯機の洗濯槽へ直行します。


古いフィルター
 この機種の場合、親指で上部の部分を押し込むとフィルターが外れます。


差し替え途中
 フィルターの上下の確認だけは、きちんと行って下さい。


完了!

「・・・」
 えー、まあ、たまにはこんな『交換王』もあります…。

 フィルターは『ELPA(朝日電器株式会社)』という会社が、各社の洗濯機用フィルターをほぼ全て用意していますので、WEB総合カタログでチェックをしてみて下さい。

 大手家電量販店の洗濯機売場にも置いてありますので、そこで買えば送料も掛かりません。
 少なくともこのフィルターを交換すれば、糸くずまみれの黒いトレーナーを着ていることは無くなるはずです(笑)
 お値段も非常に安いので、積極的に交換しましょー!

今回のコスト
 シャープ純正糸くずフィルター 525円

 交換すると感動的にゴミが取れます(笑)

 さて、明日の早朝より、久しぶりに中国へ出動します。
『続・くみたてんちゅ』
 の始まりです(笑)


交換王(その24)

2010-03-08 05:35:25 | できるかな

 いよいよ最終の取り付け編です。

 まずは取り付けを予定している場所に各報知器を持って行き、床に置いて電波状況をチェックします。
 この段階で受信状態が悪ければ取り付け場所を変更する必要性が出てきますが、幸いにも全ての報知器が良好な受信状況でした。特にコンクリート打ちっぱなしの地下室は心配だったのですが、それも無事にクリアです。

 電波チェックは『けむり当番(親器)』の電波確認ボタンを押すとチェックが可能です。
 以下が試験的に行った電波チェックの動画です。


所定の電波意外の『霊波』等を受信してしまう場合、神社に持ち込んで除霊してもらうことをオススメします(笑)

 ここから先は実際の取り付け作業です。
 色々な壁や天井がありますが、なるべく下地に強度がある場所を選択して取り付けます。
 本体重量は180g(携帯電話2台分)とさほど重くはありませんが、警報停止スイッチの『引きひも』を使う場合、一般的な照明器具の引きひもを引く時の半分程度の力が必要になると思われます。


闇雲に取り付け
 嘘です(笑)
 石膏ボードに取り付ける場合は、なるべくなら下地がある場所のほうが楽ですので、以下の工具で下地を探します。


下地探し『どこ太(L)』
 強烈なネーミングセンスですが、建設業界のセンスなので許してあげて下さい(笑)


針を内蔵
 プラスチックの先端部に、計測用の針が内蔵されています。


下地が無い場合
 見事にスコンと刺さります。


下地がある場合
 途中で針が止まり、目盛を読むと下地までの深さが判ります。


キーポイントは12mm
 もっとも良く使用される石膏ボードの厚みなので、計測部にデカく記されています。


ズコッと一発判明
 ハイ、12mm!って感じでサクサクとやりましょう。

 そしてもう一つの必需品がコイツ!


我が愛機『ブラック&デッカー
 ドリルで穴を空けたら、すかさずオレンジ色のボタンを押すと、


ドライバービットが登場!
 もちろんビットは交換可能、ドリルをビットにすることも可能なので、サクサクと仕事が進みます。
 ちなみにこの『HP126K』ですが、すでに廃盤になっており、この機能を引き継いだ機種も現存しません。結構便利なのになぁ…。


取付ベースの取り付け完了


ベースと本体は位置を合わせて回すだけ
 ほとんど力は不要です。


親器の取り付け完了!
 天井から約20cm下の壁面に取り付けました。
 引きひもはそのまま垂らすだけで調度良い長さです。


和室の柱にも設置
 このワイヤレスタイプには和室用カラーの設定が無いのが残念ですが、高い位置に取り付ければすぐに気にならなくなるでしょう(笑)
 こんな感じで合計六ケ所に全ての報知機を取り付けて行きます。

 火災の危険性がもっとも高いキッチンに関しては、ワイヤレス連動型の『ねつ当番』と、以前から付けていた単独仕様の『けむり検知式』を移設した合計二個付で、万全の体勢を取ることにしました。
 これでいつ家が燃えても安心です!(何か考え方が間違っている気が…)

 火災報知機を取り付ける場合、説明書には様々な規制条件が記載されていますが、その全てを満たして取り付けるのは中々難しいので、ある程度の割り切りは必要です。
「うん、付いてないより全然マシ!」
 って精神で、サクサクと設置して、最後にもう一度電波チェックを行い、正常なら終了です。

今回のコスト
 けむり当番(親器1台+子器2台セット)『SH4903』に、ねつ当番(子器)『SH22127』×1台、けむり当番(子器)『SH22427』×2台を追加購入。
 合計29,490円(送料サービス)

 万が一の時の命の値段としては、非常にお値打ちなんじゃないでしょうか。


交換王(その23)

2010-03-07 04:04:58 | できるかな

 お待たせいたしました。

 本日はいよいよ『第一次火災報知機連動登録試験(エヴァっぽく…)』のご報告です(笑)
 厳密には誰も待ってないと思いますけど、勝手にススメます。


報知器内部
 購入時はこんな状態です。


電池取り付け
 きちんと説明書にも記載がありますが、赤は赤へ、白は白へ。と言うかコネクター形式なので、よほど無茶をしなけりゃ間違いそうにありません。
 電池を覆っている半透明なフィルムは、剥がしちゃダメです。そのまま取り付けましょう。


取り付け完了
 この内部電源で五分間の活動が可能です。いや、それはエヴァだ…。10年間もワイヤレスで活動します(笑)
「電池の向きを間違えると、白い線が断線します!」
 みたいな記載が説明書にありますが、そんな人(いるのか?)は自分でやろうと思わない方が無難です。


SH4903』の3台に取り付け完了
 この商品に関してはすでに初期登録が完了していますので、このまま取り付ければ即座に使用が可能です。


問題は追加購入の子器3台(下列3台)
 ねつ当番(子器)『SH22127』 ×1台
 けむり当番(子器)『SH22427』 ×2台
 に関しては、親器に登録作業を行います。

 登録作業は、本体内部の穴の中のスイッチを何度か押すだけです。


親器の登録スイッチ


子器の登録スイッチ
 以下は実際の登録作業の動画です。


説明書を読むとちょっとだけ面倒に見えますが、実際は非常に簡単です。
 あとはこれを三台分繰り返せば完了。
 ちなみに『消去』に関しては一括消去(つまりまとめて全台数を消去)になりますので、ご注意を。

 さて、登録作業が完了したら、実際に動作するかを確認します。
 親器の『警報停止ボタン』を約一秒間押すと、親器が
「テスト中です…」
 を連呼し、続いて、
「正常(成城)です、正常(成城)です、正常(成城)です、正常(成城)です…」
 と子器も合唱し出し、まるで小田急線成城学園前』駅のホームアナウンスが壊れたかのような錯覚に陥ります。


連呼中
 怒った『王蟲(オーム)』みたいに、警報停止ボタンを赤く点滅させます(笑)
 以下が実際の連呼動画です。


ヤバイ感じです…。

 次回は取り付け編です。



交換王(その22)

2010-03-04 06:37:50 | できるかな

 予てから思っていたのだが、我が家にも火災報知器を設置することにした。

 キッチンにはすでに安物の『煙検知式』の物が一つ付いているのだが、この報知器、私がハードに中華鍋を振り、
「ジョバァああああああ!」
 などと湯気が立ち昇るような調理を行うと、
「ピーッ!ピーッ!ピーッ!ピーッ!」
 と騒々しい音で作動してしまうという問題のある(実際には正常な・笑)反応を起こす代物です。
 もっとも、換気扇の能力を瞬間的に超える湯気が発生するのだから、報知器が作動するのは当然のことなのだが、安物が故に一旦作動すると電池を本体から引き抜かない限り警報音が鳴り止まないという、非常に面倒な報知器でもあるのだ。
「やっぱりキッチンには『熱検知式』だな…」
 と言うことで、購入に踏み切ることにした。

 今回も色々と商品を比較検討した結果、またしても『Panasonic社』製品をチョイスすることになった。


けむり当番『SH4903』を購入
 煙検知式の親器が1台、子器が2台の合計3台セットの商品で、今回もネットで購入しました。家電量販店の店頭価格と比較して8,000円も安いのが決定打です。
 ちなみにこの手の商品に『長期保証』なんて必要ありません。壊れたら即座に買い替えが正解です。


ここがポイント
 大切なのは『ワイヤレス連動型』ってところです。
 一戸建て住宅(特に二階建て以上)に住んでいる方には、重要なポイントです。


火災発生をワイヤレスで報知
 他の部屋で発生した火災を、一斉に他の端末に報知してくれます。
 実際、火元の部屋と寝室などが離れている場合、鳴っている報知器に気づかないことが十分にあり得ます。
「おいおい、本当かよ?」
 と思う方も居るかもしれませんが、地方の戸建住宅は無駄に広かったりしますので、結構大切なことです。

 親器を中心とした電波の到達距離は直線で約100m、この『SH4903』は親器1台に対して子器を7台まで追加登録が可能です。同梱されているリチウムイオン電池の寿命は約10年です。


中身
 きっちりとパッケージングされています。
「おお、電池が足りねぇ!」
 と一瞬思いましたが、電池は2本×3台の合計6本で正解です。慌ててお客様相談センターに電話をしたりしないよーに!(笑)


親器
 親器には「電波確認」というボタンがあります。

 さて、これだけでは子器の数が足りませんし、キッチン用の熱検知式子器もありません。
 購入したショップでは独自のセット販売を行っており、子器を特別価格でセット購入出来ます。


子器追加購入
左:ねつ当番(子器)『SH22127』 ×1台
右:けむり当番(子器)『SH22427』 ×2台
 実はこの型番、住設機器の工事業者用製品の型番です。家電量販店で購入する場合は、
ねつ当番(子器)『SH4620
けむり当番(子器)『SH4420
 となります。
 どちらもネット販売の最安値はほとんど変わりはありませんし、上記の『SH4903』への子器追加登録も可能なので問題ありません。

 ちなみに住設機器用の親器は、
けむり当番(親器)『SH22417』子器7台追加登録用
けむり当番(親器)『SH22717』子器14台追加登録用
 となります。
 これらの親器を単体で購入すると『SH4903』の3台セットよりも割高になってしまいますので、要注意です。


シンプルな梱包
 さすがに業者用だけあって、非常にシンプルです。一般販売用には付属していた石膏ボード用の取り付けビスも付属していません。


けむり当番(子器)
 煙が報知器内に入った場合、光の屈折が変化して検知します。


ねつ当番(子器)
 こちらは細かい穴が空いていません。中心部の穴から黒い物が見えます。


マッチ棒みたいな物体
 これが感熱センサーらしい…。
 余談ですが、『ねつ当番』に親器は存在しません。親器は『けむり当番(親器仕様)』になり、『ねつ当番(子器仕様)』を子器として登録するようになっています。

 さて、次回は実際に住設機器用の子器と、量販店用の親器がきちんと連動するのかどうか、登録作業を行ってみたいと思います。


 


交換王(その21)

2009-11-24 01:28:35 | できるかな
 電源ファンとHDDが起動しないのは、パソコンとしては致命的です。
 いや、厳密にはパソコンとは呼べない、単なる『箱』以下です。

 私はデジタル技術成分が不足している脳内の記憶をなんとか検索し、解決方法を探ります。
「あ、そう言えば電源ファンの『ピンアサイン』が違うって、誰かのサイトに書いてあった気がするなぁ…、でもピンアサインってなんだ?」
 仕方が無いので、携帯電話のフルブラウザ『ibis』を立ち上げて、ググってみます。
「ふーん、ピンの配置の割り振りのことね、これが違ってるってことかもなぁ、でもこのコネクター、どうやってピンの位置を変えるんだ?」
 一瞬頭の中で、配線をぶった切って無理やり接続するというイメージが過ぎりますが、さすがにそれではスッキリしません。

 技術的な独り立ちを計画していましたが、やむを得ずデジ物師匠のTさんに電話をします。
「ピンアサインが違っていて電源ファンが回らないと、HDDも起動しないの?」
「そうですね、そうなります」


コイツの『ピンアサイン』が原因

「コネクターのピンってどうやって変えるの?」
「精密ドライバーで押してやれば抜けるはずですよ」
 またまた電源ユニットを分解します。


早速チェック
 二つのコネクターを並べてみます。
「やっぱり違うよ…」
 上が新規ファンのケーブルコネクター、下が既存の物です。
 『白・赤・黒』と『赤・黒・青』の配置です。ここでは白色と青色のケーブルは同じ役目をしていますが、どちらにしろ全ての並びが間違っています。


コネクター内部のケーブルと端子
 画像はありませんが、コネクターの背部に金属端子が見えていますので、精密ドライバーで軽く押し込みながらケーブルを引くと、簡単に抜けて来ます。
 この順番を入れ替えて『赤・黒・白』に変更し、正確なピンアサインのコネクターを作成します。
 ちなみにマザーボードのファンは、そのままのピンアサインで大丈夫です。


再度挑戦
 パソコンを起動すると、今度は電源ファンが回転し、HDDが立ち上がって来ました。
「カリカリカリカリ…」
 HDDがプログラムを読み込んでいます。
「カリカリカリカリ…」
 期待して待ちます。
「カリカリカリカリ…」
「?」
「カリカリカリカリカリ…」
「・・・」
 いつまでたってもWindows XPが立ち上がりません。いや、やっぱりBIOSの見慣れた画面も出てきません。
「何でやねん…」
 強制的に電源を切り、再度原因を調べます。


そしてついに全ての元凶を発見
 画像では見えていませんが、IDEケーブル二本の下側に、何も刺さっていないコネクター受部が見えています。


犯人(緑色の楕円の中)
 コイツがマザーボードに刺さっていませんでした(笑)
 判れば非常にくだらない原因です。
 
 このコネクターを刺して電源を投入すると、お馴染みの画面が立ち上がります。
「おおっ、Windows XP!」
 感動の再開です。


完全復活!
 大した作業じゃないのに、大いなる達成感を感じます。

 さすがに新品のファンは静かで、当然電源ファンからはまったく異音がしません。HDDのカリカリ音が良く聞こえるほど静かです。

今回のコスト
 X-FAN RDL7015S 820円×2個=1,640円
 X-FAN RDL8015S 760円
 部品送料 590円

 合計 2,990円

 約三千円のパソコン延命処置でした。 

交換王(その20)

2009-11-23 00:35:52 | できるかな
 いよいよここからはトラブルのオンパレードです(笑)

 まずはマザーボードを組み込み、HDDを装着する時に過ちが発覚します。
「あれ?電源コネクターは?」


黄色いコネクターが見当たらない…
「んー、どこ?」
 答えは目の前にありました。


見えてます
 なんとマザーボードの裏側に黄色いコネクターが見えています。
「あ、一緒に押し込んじゃったのか…」
 またしても電源ユニットと金属カバーとマザーボードを外して、コネクターを引きずり出します。


これが正常
 非常にレベルの低い作業です…。


一気に組み上げ
 カバーも付けちゃいます。


完成
 あとは電源を入れるだけ。


電源投入!
 えー…
「真っ白なんですけど…」
 綺麗さっぱり、もう何にも立ち上がって来ません。
「おーい、Windowsは?」
 それどころかBIOS(パソコンの基本的動作プログラム)すら立ち上がっていません。
 真っ白になっても許されるのは、『あしたのジョー』の『矢吹 丈』か、ライバル『ホセ・メンドーサ』の髪の毛くらいです。
「ジョー、(Windowsを)立ち上げるんだジョぉおおおお!!」
 思わず『丹下段平(ジムの会長兼トレーナー兼セコンド)』みたいに、デスクサイドで叫んでしまいます。

 少しだけ冷静さを取り戻し、状況を分析します。
「そもそもHDDが動いてないよね…」
 原因究明の為にカバー類は外して、HDDは接続状態で取り外してみます。


HDD分離
 再度電源投入。
「全然HDDが動いて無いよ、しかも電源ファンが回ってないじゃん…」
 HDDが動かなければ、当然Windowsも起動しません。
「もしかして電源ファンが回らなきゃHDDも動かないのか?」

 まさしく前途多難な状況です。

交換王(その19)

2009-11-22 01:00:15 | できるかな

 続いてCPUの上に乗っかっているファンも交換します。


CPUと本体の間の放熱フィン
 ここにも大量のホコリが…、とにかくホコリだらけです。


交換完了
 既存のネジ四本で固定し、コネクターを接続するだけです。
 配線の余っている部分は、インシュロック(結束バンド)でまとめておきましょう。


電源ボックス
 何本かネジを外して、適当に本体から取り外します。
 電源ボックスの底部に、なにやら茶色い染みが付着しています。
 恐ろしいことに、どうやらこれは以前こぼした烏龍茶がパソコン内部に侵入していたらしく、非常に危険な状態だったことが伺えます。


電源用ファン
 こちらもカバーに大量のホコリが…。


電源ボックス内部
 金属箱のネジを外してやると、中はこうなっています。


電源用ファン
 コイツが不快な異音の原因です。それにしてもホコリが凄い。


汚すぎ…
 ホコリで完全にコーティングされています。
 どうもパソコン背面から吸気をしているので、掃除が行き届いてない卓上のホコリを、大量に吸い込んでいるのが原因らしい。

 ファンにはADDAの『AD0812HS-C76』と記載されています。やはりネットで調べてもスペックが分かりませんでした。
 こいつが非常に問題なのは、本体が80mm(縦)×80mm(横)×20mm(厚)という特殊なサイズだということです。
 現在市販されているファンの多くは、本体サイズが80角の場合、厚さが15mmか25mm、このどちらかしか見当たりません。
「無いじゃんよぉ、20mmなんて…」
 ちょっとだけ悩みましたが、どちらにしろ入るものしか使えません。壊れいてるファンよりも、どう考えてもマシです。


新しいファン
 あっさりと厚さ15mmの物を採用。またしても『XINRUILIAN(シンルイリアン)』の『X-FAN』です。
 型番は『RDL8015S』で、回転数は2000rpm、最大風量は23.02CFMです。
「キミ、そのスペックで大丈夫なのかね?」
 という声がまたしても聞こえて来そうですが、
「ハイ、根拠はありませんが、多分大丈夫です」
 と答えたいと思います。どーせ厚さ25mmのファンは入らないし、これしかありません。


交換!
 綺麗に収まり…


収まらへんがな!
 金属カバーが入りません。そう言えば誰かのサイトに、
「ファンが入らなかったので削りました」
 という記述がありました。
「削るんかい…」
 そうです、削るしか道はありません。


安物卓上グラインダー
 またしてもコイツの出番です。


削った…
 非常に雑ですが、要はカバーが入ればオッケーです(笑)


電源ボックス装着
 なんとか元の場所に収まりました。

 ここまでは順調でしたが、この後が問題です。
 
 


交換王(その18)

2009-11-20 23:23:48 | できるかな
 分離したつもりだったマザーボードには、最後に一つコネクターが刺さっていました。


それがコイツ
 引っ張っても抜けないので思案していたところ、良く見るとツメのような物(画像の死角部分)が付いています。このツメを指で押さえながらギコギコすると、スポっと抜けました。


完全分離


本体はこんな状態

 まずはマザーボードに付いているファンを交換します。


コイツと


コイツを交換
 とにかくホコリが凄いです。もうファン周辺は綿埃が大量に付着し、よくも今まで無事に動いていたねって感じです。とりあえず掃除機で吸っておきましょう。
 間違えることは無いと思いますが、ファンにも向きがありますので、きちんと画像を撮っておきます。


汚い…、外したファン
 羽根に大量のホコリが付着しています。
 純正のファンは、AVCの『F7015B12MM』と記されています。ネットで調べましたが、スペックの情報が見つかりませんでした。
 ただ、ラベルには『ボールベアリング』と記されているので、それなりにちゃんとしてる気がします。
 ファンを外した四本のネジですが、新しいファンを装着するときに再利用しますので、棄てちゃダメです。新しいファンに付属しているネジは使えません。


ファンが付いていた基盤
 ビデオカードって言うのか?仕様書には『グラフィックアクセラレータ』とか書いてあります。テレビ用の同軸ケーブルや黄赤白色の画像・音声入力端子が付いているボードです。
 基盤にも粉埃がたくさん付着しているので、綺麗に掃除しましょう。


新しいファン
 (有)長尾製作所が代理店をしている『XINRUILIAN(シンルイリアン)』の『X-FAN』です。
 型番は『RDL7015S』で、回転数2500rpm、最大風量は20.11CFMになります。
 なぜこのファンにしたかと言うと、ネット上で誰かがW-500のファンをこれに交換していたから…。
「おいおい、それでイイのか?」
 と思う方もいるかも知れませんが、70mm(縦)×70mm(横)×15mm(厚さ)のファンをネットで調べると、大概はこんな回転数で、似たような最大風量、似たような騒音値です。
「どれでも一緒じゃん…、それならすでに交換していてトラブルが発生してないファンをチョイスするのが無難でしょう」
 という発想の元、このファンを選びました。それに安いし(笑)


新品の綺麗なファン
 なんとなく羽根の数が多いけど、何の問題も無いでしょう。

 ベアリングはスリーブベアリングが採用されています。ボールベアリングの方が長寿命で静音性が高いなんて書いてありますが、このファンが壊れる頃には、すでにこのパソコンを使っていることは無いでしょう。

交換王(その17)

2009-11-14 19:47:15 | できるかな
 本体裏側の金属カバーを外したら、いよいよ本格的なバラシ作業に入ります。

 まずはマザーボードに接続されているケーブル類をコネクターで分離します。
 例えば、

何だか分らないケーブルを、


切り離し


こいつも分らないけど、


切り離し

 実は上記の二組のコネクターは、まったく同じ大きさです。しかも非常に近い場所にあるので、写真を撮る前に切り離してしまうと、どっちがどっちに繋がるのか、一目では分りません。
 もちろんこれらのケーブルがどのような役目をしているかを、きちんと理解しているのなら写真など不要ですが、私の様な素人には写真が絶対に必要です。


とりあえず切り離した物は、


きちんと記録

 続いてマザーボード(一番大きな緑色の基盤)を固定しているネジを全て外し、残りのケーブル類も分離します。


ここにも二本、IDEケーブルとか言うのが刺さっていました。


最後のコネクターを分離
 マザーボードが外れました。本体下部に見えている箱状の部品は、電源ユニット。


いきなり転がって落ちていた金属パーツ(縦の細長い部分)
 一瞬焦りましたが、冷静に探せば元の場所は分ります。


マザーボード
 すでに冷房を入れるような季節ではありませんが、額と手に汗が滲んできたので、軽く冷房を入れました。

 中年男と電子機器には、塩分の過剰摂取は禁物です(笑)