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先日、上京の折、雑誌で紹介されていた「煮物丼」なるものを食してきた。
日本橋・蛎殻町の「さくら寿司」。
ビルの谷間にある小さな店だが、職人さんも5人以上居て繁盛しているようだ。
おいしそうなメニューが数ある中で、あえて「煮物丼」を注文した。
具材は、帆立に蛸と穴子、そして干瓢や椎茸などの、その名の通り煮物ばかりで、
甘いツメが程よくかかっている。
お値段からして、決して江戸前の魚介ではないだろうが、
元来、江戸前の寿司は、こうした火を通した煮物や酢と塩で〆た青魚の具材が、
主流だったそうだ。
押し寿司などの大阪寿司もしかり、生の新鮮な魚介の寿司が普通になったのは、
冷蔵庫なの流通システムが確立されてからだ。
あまり新鮮でない生魚に、ツメを塗った田舎寿司は関心できないが、
昔ながらのこうした食べ方は、十分楽しめる。
通の江戸っ子は、干瓢巻きを山葵醤油で食べると云う。
お昼には大目の酢飯だったが、おいしく完食した。
最後には、好物の穴子とツメが程よく混ざったご飯を頂いた。
帰る頃には、店の椅子席もいっぱいだ。
「ごちそうさま」と言って、店を出た。
お代は、1,000円なり。
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