「追憶の森(Sea of Tree)」見てきました。
これまでも、青木ヶ原を舞台にした多くの映画やドラマが公開されてきましたが、
今回の作品は、最悪な内容になってしまいました。
外国作品なので仕方ありませんが、20年以上前に流布された富士山麓・青木ヶ原
の風説を元に、製作されたようです。映像の多くは現実の樹海ではないし、冨士山
と樹海の全景も合成か別の山なのか?・・・
物語としては、愛妻を失い、自殺を試みた結果救われた男の話としては成立します
が、内容は三文小説なみに薄い感じでした。
青木ヶ原では、過去も現在も、森に入ったとたんに死体が転がっていたり、世界中
から自殺志願者が来たり、方位磁石が狂ったりして森から出られなかったり、大雨
で川が流れたり、森の監視塔があったりはしません。如何にも日本らしい風景も、
20年位前の実写記録を基に偽装されているようです。
この映画をきっかけに、更に自殺志願者が増えたり、そうした風評が拡大したり、
映画内にあるような禁止行為が多発することが、危惧されます。
《実際の冨士山麓・青木ケ原樹海》