ドミンゴ(土民子)のわくわくランド

自分が感じた面白い、かつ、怒りの話題を提供します。
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春の嵐大暴れ!

2007-02-16 | Weblog
高岡市でのコンサルを終え、帰るため駅にやってきた。

駅の改札口に北陸本線、強風のため列車運休のお知らせ。前日の午後と同じでまた

も影響を受けた。米原経由で東京へ帰ることになった。

指定席は全部売れ切れで自由席のみ、東京への新幹線も接続がうまく行かないので

自由席をお願いした。自由席に席を確保するために15分前にホームに出たとこ

ろ、雪混じりの強風がホームを吹き抜けていく。身を隠す場所もなくひたすら我慢

である。定刻に電車が来たので待っていた人々は我先に車内に吸い込まれていく。

ようやく席に着き、車内の暖かさにホッとした。

ところが体が寒さで冷えていたので車内との温度差にサーマルショックを受けた。

米原まで眠りについた。ふっと目を覚ますと通路にも多くの人が立っていた。

近くの人の会話を聞いていたら「こんな時期にこんなに乗客が乗っているのを始め

てみた。」と話している。

米原駅に着いたら「ひかり315号が接続で待っている。5分しかないので急いで

乗車してください。」の案内放送。ドアが開くと体力のある若者を中心に全員がホ

ームを駆けていく。疲れていた私は居直って乗り遅れてもいいや。帰るだけである

とゆっくり歩いて新幹線乗り場に向った。ホームに着いたらまだ乗れそう。

ラッキーぎりぎりで乗れた。自由席もほぼ満席、名古屋で乗り換えるかと考えて歩

いていくと若者5人が席を向い合わせ、一席に荷物を置いてある。「あいてます

か?」と聞いたら気持ちよく席を譲ってくれた。

何処に行くのか聞くと大学の受験に行くと言う。つかれきった顔をしているので何

処から来たのかと話しかけると富山市と言う。今朝、9時過ぎの電車に乗ったら途

中、大風のため臨時停車し、ようやく米原にたどり着きこの列車に乗ったとのこ

と。昼過ぎに東京に到着予定が7時間も遅れている。受験の緊張に春の嵐に翻弄さ

れたこの若者達は一つの試練を受けている。

東京に着いた。「こんなことは長い人生では数多く出会う。皆ベストを尽くせ!」

とエールを送って別れた。

人間は自然の前には屈服するしかない。