赤あざの赤い色って、何でしょう
これは血管を流れる血液中のヘモグロビンの色です。
赤あざの部分は周りの正常な皮膚よりも太い血管が多く存在するため、血管の中のヘモグロビンの赤い色が透けて見えているのです。赤あざを治療するレーザーは、このヘモグロビンの赤い色に反応する波長をもったレーザーです。
北村理子クリニック皮ふ形成外科で使用しているV-beam(ブイビーム)は、
単純性血管腫、いちご状血腫、毛細血管拡張症に保険適応のある、安全で効果が高い血管病変治療用のダイレーザーです
赤あざの中には生まれた時からあって、そのまま変化しないものもありますが、
「放っておけば自然に消えますよ(消えることが多いですよ)。」 と言われるものもあります。それって、本当に放っておいていいのでしょうか?
赤ちゃんに見られる赤あざで多いものに、「いちご状血管腫」があります。
いちご状血管腫は生後2週間前後から赤い点々が出現し、その後いちごのようにもこもこっと盛り上がってきます。10か月くらいまでは拡大傾向、その後はだんだん小さくなっていき、7~8歳くらいまでに自然に治る、というのが一般的な経過です。病院で相談しても、「いずれ消えますから治療しなくて大丈夫ですよ。」と説明されることも多いです。
しかし、7歳での消失率は70%程度と言われています。つまり、小学校にあがるころになっても、30%のいちご状血管腫は残っているのです。そのまま完全に消えないこともあります。また、医学的に「消える」「治る」と言っても、完全に正常な皮膚になるわけではなく、血管腫の大きさの皮膚がシワシワや凸凹になって残ります。(皮膚を風船に例えて想像してみて下さい。風船を膨らませておいて、後で空気を抜くと伸びたゴムはふにゃふにゃになりますね。)
いちご状血管腫は出始めのなるべく早い時期、まだ盛り上がりの少ない時期に、1週間でも1日でも早くレーザー治療を始めれば、非常に少ない回数、短い期間で効果をあげることができ、1歳になる前に治療を終えることも可能です。
早い赤ちゃんは生後1~2週でレーザー治療を始めることもあります。小さな赤ちゃんのうちならば、看護師さんにしっかりと押さえてもらって安全にレーザーをあてることができますが、3歳を過ぎてしまうとあばれる力が強くなるので、的確にレーザーをあてるのも大変です・・・しかも、治療への恐怖心が本人の記憶に残るようになってしまいますよね。また、レーザーの光が届く深さには限界がありますので、より皮膚が薄い赤ちゃんの時の方が、弱いパワーでも高い治療効果をあげることができます。つまり早ければ早いほど、赤ちゃんが小さなうちほど、安全で効果が高い治療なのです。
他の血管腫についてはいちご状血管腫ほど時間を争うわけではありませんが、やはりより早期に、より皮膚が薄い赤ちゃんのうちに治療を始めた方が効果があります。
サーモンパッチやウンナ母斑と呼ばれる、額、鼻~鼻下、まぶた、うなじなどに出る血管腫も、「ほとんど消える」と言われています。しかし、額やうなじなど、大人になっても消えずに残っている方もいます。
「消えなかったら治療をする」というのも、一つの方法です。では「消えなかったら」という判断は何歳くらいでしたらいいのでしょうか?
「何もしなくても消えるかも」という期待と、年齢が上がるほど皮膚が厚くなって治療効果が下ること、物心つく歳になると治療への恐怖心がトラウマになってしまうことのバランスで考えなければいけませんが・・・やはり1歳くらいまでにあまり変化のない場合は治療をした方が良いと思います。
そしてポートワイン母斑とも呼ばれる単純性血管腫は自然に消えることはなく、レーザー治療をしたとしても完全に消してしまうことが難しい血管腫です。しかし、完全には消えなくても「薄くする」ために、やはり早めの治療が望ましいのは同様です。
あざのあるお子さんがいらっしゃるお父さん、お母さん。まだまだあざ治療ができる病院は少なくて、治療に関する情報も少なくてお悩みのことと思います。どうぞ、まずは一度ご相談にいらして下さい。
まずは、お子さんに治療が必要かどうか。必要なら、どういった機械を使って、どういった治療をするのか。治療後の変化や効果はどういったものか・・・・しっかりお話を聞いて頂いて、写真なども見て頂いて。お子さんにとって一番いい方法を、一緒に考えましょう。
北村理子クリニック皮ふ形成外科
診察やエステをご希望の方はお電話でご予約(0957-47-5515)をお願いします。
これは血管を流れる血液中のヘモグロビンの色です。
赤あざの部分は周りの正常な皮膚よりも太い血管が多く存在するため、血管の中のヘモグロビンの赤い色が透けて見えているのです。赤あざを治療するレーザーは、このヘモグロビンの赤い色に反応する波長をもったレーザーです。
北村理子クリニック皮ふ形成外科で使用しているV-beam(ブイビーム)は、
単純性血管腫、いちご状血腫、毛細血管拡張症に保険適応のある、安全で効果が高い血管病変治療用のダイレーザーです
赤あざの中には生まれた時からあって、そのまま変化しないものもありますが、
「放っておけば自然に消えますよ(消えることが多いですよ)。」 と言われるものもあります。それって、本当に放っておいていいのでしょうか?
赤ちゃんに見られる赤あざで多いものに、「いちご状血管腫」があります。
いちご状血管腫は生後2週間前後から赤い点々が出現し、その後いちごのようにもこもこっと盛り上がってきます。10か月くらいまでは拡大傾向、その後はだんだん小さくなっていき、7~8歳くらいまでに自然に治る、というのが一般的な経過です。病院で相談しても、「いずれ消えますから治療しなくて大丈夫ですよ。」と説明されることも多いです。
しかし、7歳での消失率は70%程度と言われています。つまり、小学校にあがるころになっても、30%のいちご状血管腫は残っているのです。そのまま完全に消えないこともあります。また、医学的に「消える」「治る」と言っても、完全に正常な皮膚になるわけではなく、血管腫の大きさの皮膚がシワシワや凸凹になって残ります。(皮膚を風船に例えて想像してみて下さい。風船を膨らませておいて、後で空気を抜くと伸びたゴムはふにゃふにゃになりますね。)
いちご状血管腫は出始めのなるべく早い時期、まだ盛り上がりの少ない時期に、1週間でも1日でも早くレーザー治療を始めれば、非常に少ない回数、短い期間で効果をあげることができ、1歳になる前に治療を終えることも可能です。
早い赤ちゃんは生後1~2週でレーザー治療を始めることもあります。小さな赤ちゃんのうちならば、看護師さんにしっかりと押さえてもらって安全にレーザーをあてることができますが、3歳を過ぎてしまうとあばれる力が強くなるので、的確にレーザーをあてるのも大変です・・・しかも、治療への恐怖心が本人の記憶に残るようになってしまいますよね。また、レーザーの光が届く深さには限界がありますので、より皮膚が薄い赤ちゃんの時の方が、弱いパワーでも高い治療効果をあげることができます。つまり早ければ早いほど、赤ちゃんが小さなうちほど、安全で効果が高い治療なのです。
他の血管腫についてはいちご状血管腫ほど時間を争うわけではありませんが、やはりより早期に、より皮膚が薄い赤ちゃんのうちに治療を始めた方が効果があります。
サーモンパッチやウンナ母斑と呼ばれる、額、鼻~鼻下、まぶた、うなじなどに出る血管腫も、「ほとんど消える」と言われています。しかし、額やうなじなど、大人になっても消えずに残っている方もいます。
「消えなかったら治療をする」というのも、一つの方法です。では「消えなかったら」という判断は何歳くらいでしたらいいのでしょうか?
「何もしなくても消えるかも」という期待と、年齢が上がるほど皮膚が厚くなって治療効果が下ること、物心つく歳になると治療への恐怖心がトラウマになってしまうことのバランスで考えなければいけませんが・・・やはり1歳くらいまでにあまり変化のない場合は治療をした方が良いと思います。
そしてポートワイン母斑とも呼ばれる単純性血管腫は自然に消えることはなく、レーザー治療をしたとしても完全に消してしまうことが難しい血管腫です。しかし、完全には消えなくても「薄くする」ために、やはり早めの治療が望ましいのは同様です。
あざのあるお子さんがいらっしゃるお父さん、お母さん。まだまだあざ治療ができる病院は少なくて、治療に関する情報も少なくてお悩みのことと思います。どうぞ、まずは一度ご相談にいらして下さい。
まずは、お子さんに治療が必要かどうか。必要なら、どういった機械を使って、どういった治療をするのか。治療後の変化や効果はどういったものか・・・・しっかりお話を聞いて頂いて、写真なども見て頂いて。お子さんにとって一番いい方法を、一緒に考えましょう。
北村理子クリニック皮ふ形成外科
診察やエステをご希望の方はお電話でご予約(0957-47-5515)をお願いします。
「レーザー」って、なんだか怖いもののように感じるかもしれませんが、きちんと理解して使用すれば全く危険はありません。CDやDVDプレイヤーも、スーパーのレジでバーコードを読み取る機械もレーザーです。
治療で使用するレーザーは全て反応する色やモノと、届く深さが決まっています。いちご状血管腫治療に使うレーザーは赤い色に反応するもので、皮膚のごく浅いところにしか届きません。脳はもちろん、骨までも絶対に届かないレーザーです。
額のいちご状血管腫は大きな盛り上がりをみせることもあります。どうか安心して、赤ちゃんのために治療を受けさせてあげて下さい。