ある友人から連絡があった。
2chで噂されているぞ!!ってね。眺めてみると心無い噂が書き込んであるじゃないか?
「QRPと申請してるけどKWだしているのでは」
「QRPと言っても10Wくらいは出しているのでは?」
まあ、常識的に考えてみれば500W局よりも5W局の方が局数を稼げるなんて考えられないことだからね。
そこで、噂の真偽を確かめるべく、伝播特性グラフをあげておきたいと思う。
(株式会社 サーキットデザインのテクニカルツールで計算、表示しています)
【グラフ1】6mの伝播特性(赤) X軸は対数目盛で自由空間特性である。200Kまでの自由空間伝播特性だ。
途中に障害物があるとこの数字のようにはいかない。
標高1000m、出力5W、アンテナ利得8.5dbiとする。右端の200000は、距離を表しており、200Kである。
伝播特性は、下記の通り。10Kmまではハイトパターンが生じている。
【グラフ2】6mの伝播特性(赤) X軸は対数目盛で自由空間特性
アンテナ高30m、出力500W、アンテナ利得13.0dbi(7,8ele相当)とする。スケールも同じ。
こちらの方が、アンテナの利得は高い。
あれこれ説明はしないが、この特性を見る限り、
★標高1000m,5Wの電界強度の方がアンテナ高30m500W局よりも総じて高いのだ。
→200K地点で、-75dbm(QRP)と-80dbm(500W)。つまり標高1000mならば地上の500W以上の効果だ。
→KW出しているのではと疑われる理由でもある。
★地上高30mでの見通し距離は24K、標高1000mは見通し距離125Kmなので、電界強度は更に差が付く
→但し、回折・反射となると出力がものをいう
★2012年の全市全郡は、こんな所から参加した。雲海見えるでしょ!!
また、木曽駒ヶ岳移動の5W運用時は、交信ありがとうございました。
あの時は、南アルプスに遮られて1エリアが本当に遠かったです。
これからも宜しくお願いします。