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pride and vainglory -澪標のpostmortem(ブリッジ用語です)-

初歩の文書分析と論理学モドキ(メモ)

What If②13世紀~14世紀のターニングポイント❶

2020-06-24 11:20:20 | 奇想曲(八岐の園)
 先ずはカタロニア地図(1375)、当時アラゴン朝の支配下にあったマヨルカ島の地図製作者が作成したものです。地中海部分に多く見られるコンパスローズは、12世紀後半から13世紀後半への東地中海貿易用の海図に淵源を発したものである可能性が高く。その意味ではこの地域における地図の進化を示すものと言っても良いのですが、気になるのは本初子午線 、私にはマラガ天文台ではないかと思えてなりません。
http://expositions.bnf.fr/ciel/catalan/index.htm
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/3/35/1375_Atlas_Catalan_Abraham_Cresques.jpg

 次はマラガ天文台。1256年アラムートの陥落とともに、解放(拉致)されたナスィールッディーン・トゥースィーを招聘(監禁)して、1259年に運用開始した天文台であり、 イルハン天文表 (Zij-i Ilkhani) の 本初子午線 (Prime meridian) の役割を果たしていました。謂わば13世紀後半~のグリニッジ天文台です。
 http://asait.world.coocan.jp/kuiper_belt/eclipse2/maragheh_observatory.htm

 9世紀~17世紀においては極めて正確に天の北極(緯度)を測定し、かなりの精度で本初子午線からの相対経度を測定する技術が存在しました。<陸上の方が相対経度の精度は高くなります>
 16世紀ポルトガルの海事用語でいえば、Regimento do NorteとRegimento das leguasです。
https://blog.goo.ne.jp/diggersandranters/e/487970dc445e75d061be3d08df300615
https://blog.goo.ne.jp/diggersandranters/e/811eac2bd64284d52d2b71ad97f79341
https://blog.goo.ne.jp/diggersandranters/e/c03bf1a9eef52cb767811baf4647c0ce

 次回はシシリアの晩鐘、テンプル騎士団の覆滅。

 
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