Invalid Life

「演歌・オブ・ザ・デッド」公式ブログ
(C)りょんりょん 2004-2007

待ち伏せ

2007年09月30日 01時05分26秒 | 映画・DVD・テレビ番組
1970年 三船プロ・東宝
監督:稲垣浩
出演:三船敏郎、勝新太郎、石原裕次郎、浅岡ルリ子、中村錦之助(萬屋錦之介)、有馬一郎、北川美佳他

出演者を見ただけで、もう期待すんなよって言うのが無理なくらいの、主演しかせぇへんやろうっていう役者さんが、画面狭しと活躍している映画です。今で言うと、織田裕二やキムタク、役所広司、仲間由紀恵とかが揃って同じ映画に出るような感じでしょうか。あ、最近では僕は見ていないのですが、「有頂天ホテル」とかってそんな感じなんでしょうかね。

例によってネタバレしてますが、それはしゃーないでしょう。

昔ってこういう主演級の役者さんが揃って出るっていう映画ってよくありましたよね。群像劇になっていて誰もが主人公みたいなタイプが多かったような気がします。

この映画は、誰かが誰かを蹴落としてやろうとかそういうエゴみたいなものは画面から感じられず(実際には良い意味で他の役者を喰ってやろうっていう気概はあったと思いますが)、全員で一つの映画を作っているぞっていう迫力を感じました。「タワーリング・インフェルノ」みたいな感じでしょうかね。マックイーンだけ浮いてるのか、あれは(昔ファンでしたよっていうか今もファン)。浮いてるお陰でかっちょええんかもしれません。あれはマックイーンの映画ですよね。って話が逸れてます。

終盤まで飽きることなく、中だるみすることなく、二時間弱の映画を、時間を忘れて劇中に没頭させてくれます。丁寧に作っているのに、豪快さというか力強さがなくなっていないところが素晴らしいです。

ただ、最後、ごっつあっさりと終わっちゃうんですよね。もうちょっとだけ時間掛けて欲しかったよなぁと思いました。これまでの流れから、急にこじんまりとした形で落とされたっていう感じで、特に主要メンバーの最後の描き方に不満があるんです。

先ず三船敏郎演ずる用心棒なんですが、ラスボス?の陣地に乗り込むくらいの描写が欲しかったですね。あれではラスボス軍団がただの間抜けでしかないですよ。態々切られに出て来るなんて。予想出来るやろうに。それに三船敏郎を切る予定やねんやったら、屋敷内の方が都合がよくないですか。死体とか隠せるし、始末も楽でしょう。外なら埋めるとかにしても、時間が限られてくるし。

石原裕次郎演じるやくざ者ですが、役人を連れて来てハァハァ言ってる場面で劇中からフェードアウトっていうのは酷くないかいな。

勝新太郎演じる医者くずれも、死ぬなら死ぬではっきりと見せて欲しかった。

中村錦之助演じる役人は、劇中の出来事で性格が少し変わるのですが、唐突過ぎませんかね、変化が。あ、でも、あの役人なら、もう死ぬ心配がなくなった時点で、ああいう風に変わるっていうのはアリかな。

不満をぶちまけちゃいましたが、トータルでは結構面白かった映画です。

三船敏郎の役って、黒澤映画のあの用心棒スタイルのままですよね。勝新太郎と闘うところは、座頭市とのそれと似ているような。あ、用心棒と座頭市は闘ってる映画がありましたね。てかね、用心棒のあの右手であごを触るっていう癖?みたいな佇まいがあるんですが、織田裕二の例のリメイクでもやってるんですよね。それがね、なんか急に思い出されてしまって、三船敏郎と織田裕二がごっちゃになりかけちゃったじゃね~かよ、この野郎。ってなんで怒んねん。

三船敏郎の用心棒って、強いのか弱いのかわからないんですよね。風格はあるけど。という感想です。あれれ。

ゴジラ×メカゴジラ

2007年09月29日 04時15分20秒 | 映画・DVD・テレビ番組
えっと、過去、所謂昭和バージョンではなく、新世紀バージョンのメカゴジラ(機龍)編のものです。GMGと略されるらしいです。というか、釈由美子さんが可愛い映画です(え?違うって)。

結構面白いですねぇ。ところどころキモい演出があるけど、テンポもよく、迫力もあって、結構気に入りました。DVD買っちゃおうかって、最後の最後まで思っていました。

ということで、ここから下はネタバレしてます。

最後ね、ゴジラとメカゴジラの戦いは両者リングアウトになっちゃうわけですがね。ここまで盛り上げといて、それはないやろと。そりゃ、続編(を作りたい)との絡みもあるんかもしれんけど、別に全部のゴジラ映画が時系列で繋がってるわけでもないしね。この映画内できっちりとカタを付けて欲しかったです。もう、最後だけでがっくし。

まぁ、望まれてない命なんてないという少女の言葉がゴジラにも被ってるので、ゴジラも死なすわけにはいかない。結局、ゴジラも人類の愚かな行為の犠牲である、という位置付けはわかりますよ。

そうなるとね、構成が悪いってことになっちゃうと思うんですよ。メカゴジラとゴジラは二回戦うわけですが、一回目の戦闘もゴジラはスタコラサッサと逃げるわけですよ。でもね、メカゴジラが暴走したという要素はあれ、ゴジラの脅威は去っていないという認識ですよね、周りの人達は。

そうして、二回戦目。ゴジラはボロボロになりながらも、悠々と控え室に戻って行くわけですが、周りの人達は一仕事終えたって感じで、またゴジラが襲って来るだろうという脅威を忘れ去ってるんですよね。まぁ、内閣総理大臣の台詞で忘れ去ってるというのは言い過ぎかもしれませんけど。

そうなるとね、今度は演出が駄目駄目だったの?ってことになるんですよね。ここらあたりをきっちりと作れていればね、もっと良かったんですけどね。ここらへんが日本映画の限界なんかなぁなんて思ったりして。

映画的な興奮っていうのを折角盛り上げていたのに、急にテンション下げさせられても、ね。もっと上手く最後を落とし込んで欲しかったなりよ。エンドロールの後の場面で、納得するまではいかないけど、ちょっとだけ許したろかなという気持ちにならんかったこともないけど。

メカゴジラの操縦は実際にメカゴジラ本体に乗り込むんじゃなくて、外から戦闘機に乗って遠隔操作するわけですが、そんなんじゃ燃えないよなぁ、やっぱ本体に搭乗しないとなぁ、と思っていたら、最後にやってくれました。ちゃんと本体に搭乗します。うん、これは燃えましたね。そこから先のアイデアがなかったのが惜しいけど。

東宝プロレスがゴジラをゲストに招いてシリーズを開催、エースのメカゴジラが迎え撃ち、一応メカゴジラの一リングアウト勝ち(ゴジラのすかした試合放棄で、メカゴジラが控え室で怒って暴れるというオマケ付き)、一両者リングアウトのブックということで、負けたゴジラも傷付かないという配慮というかアングルを作ったというお話です。はい。

あ、悪人でない中尾彬は初めて見たような気がします。悪人役ばっかじゃないけど、どうも最近はそういうイメージが僕の中で出来てしまってます。それから、ゴジラ繋がりの松井はいらんでしょ。スポンサー絡みとかあるかもしれないけど、大人の事情というものに安易に逃げ込むべきじゃないっしょ。

釈由美子さんは喋らなければ、いい雰囲気を持ってますよね。そう言えば「修羅雪姫」のリメイク版に出てられましたよね。本家の「修羅雪姫」は海外版のDVDで持っていたりするわけですが、釈由美子さんバージョンも買ってみようかな。前に見て面白くなかったような気がするけど。アクション監督がドニー・イェンだしねぇ~。

上等カレー

2007年09月28日 00時51分21秒 | 食べ物
長堀橋にある「福島 上等カレー」に行ってきました。上等カレーはチェーン店で、得正の別ブランドになるみたいです。皿にはおもっくそ『得正』って書いてあるし。

写真は、かつカレーのごはん大盛りです。味は、甘辛い感じで、インデアンカレーに似ちょります。インデアンカレーよりかは辛くはないです。

最近、ちょっと辛い系が駄目っぽくなってきてるんで、僕の口には合いませんでした。不味くはないと思うのですが。ただ、値段はちょっと高いんかなぁって気がします。

そうそう、この上等カレーで食べたのは久しぶりなんですが、以前は結構好きでよく通ってたんですよ。その頃に比べて味の系統が変わってるような気がしました。昔はこんなにインデアンカレーに似てなかったように記憶してたんですが。

前からそうだったんだよっていうオチの場合は許して下さい。

ブラッド・エンジェルズ

2007年09月27日 00時56分10秒 | 映画・DVD・テレビ番組
こんなに頭の緩い吸血鬼映画は初めてみました。勿論、全く褒めてませんよ。

この映画も例に漏れず、題材っていうかアイデアっていうか、それはいいと思うんでげすよ。しかし、映画という形にはめ切れてないというか。だからと言って、映画の枠を飛び出るものっていうわけでもないしね。簡単に言えば力量不足っちゅーこってすよ。

予算や時間がないならないで、それに応じた作り方っていうのを考える知恵が足りないというか。映画作りごっこをしたいばっかりに、そういうことには気付いていないというか。

ま、これがね、ほんとに門外不出の自主制作映画ならね、それでもいいんですよ。でもね、一応お金払って見てもらうっていうのを前提に作ったんやったら、ある一定のレベルは保持しておかないとね。自主製作映画で、大量販売してないもの(しないもの前提)とかだったら、まぁ、許せる部分はあるけど、これは違うやろしね。

お姉さんもたくさん出て来るんですがね、各々もう少しレベルが高ければね、そういう欠点にも目を瞑ろうと思うんですがね。う~ん。

ほんで、マーシャルアーツアクションもあるんですが、なんでへっぴり腰なんやろう。これはどの映画でもそう思うけど。あれが正しい姿勢なんかなぁ。それやったら映画的に失敗のような気もするしね。強そうに見えないもんね。

良かったと思える部分は、主演の吸血鬼野郎なんですが、如何にも「わては女好きでっせ」っていうオーラが出まくっていて、笑わせてもらいましたよ。素晴らしいオーラだ。

強引な展開と行き当たりばったりの展開を混同しちゃってるのは、センスがないっていう証拠でしょうかね。

相撲はやっぱ撲滅せんとあかんかもね

2007年09月26日 20時51分01秒 | 人生適当語録
僕は相撲が大嫌いである。相撲関係者が嫌いということではなくて、見た目が嫌いなんである。生理的に受け付けない。あれを国技だと言われても納得したくないし、認めない。そんなスタンスではあります。

で、ある相撲部屋で17歳の力士が亡くなられた。練習中の事故ということであれば、不幸な出来事ではあるが、まだ親族の方や関係者の方にとっては、辛いことではあるが、納得は出来ることだったかもしれない。

しかし、当初は事故死的な扱いだったが、親族からの訴えで行政解剖をした結果、恐らく稽古という皮を被った暴行だった疑いが出ており、実際親方や兄弟子は容疑を認めているらしい。

これは、いち相撲部屋の出来事として処理するのではなく、相撲全体の出来事として捉えて処分して欲しい。っていうか、親方や兄弟子は殺人を犯したのと同等でしょう。

殺す気はなかったかもしれないが、未必の故意でしょう。どの程度やれば死んでしまうなんて、力士が知らないというのはおかしいし(格闘術なんだから)、知らなかったとしたら、知らなかった罪も償うべきだ。

暴行と稽古は違うことも、相撲界全体で徹底して意識を統一して、浸透させるべきだ。ほんとに、こんな奴らがやっているのを国技としているのがむかつく。

土俵に女性をあげないという差別的なことを、昔からの風習・慣習というものの影に隠れて続けていることも情けない。

もう一つ、もの凄く怖いと思ったのは警察の対応だ。一旦事件性がないという判断をしたんだよね。でも、親族が遺体を見られて、解剖を頼んだということは、異常があったのではという判断をした為だよね。それに数日前には脱走もしていたらしいし。

警察はちゃんと関係者全員から、公平に事情を聞いて判断してないという証拠だよね。こういう判断をした警察官はとっととクビにすべきだ。判断ミスで済まないのではないですか。

これらが氷山の一角でないことを祈るばかりです。

網走番外地

2007年09月25日 00時47分55秒 | 映画・DVD・テレビ番組
御存知(なのか)高倉健主演の映画。この映画のタイトルで、刑務所と言えば「網走刑務所」と脳内に刷り込まれた人は多数やと思います。悪い意味合いでは、網走イコール刑務所とも。

いや~、もうほんと久々に見ました。高倉健は役者としては大根やと思うんですが(ごめんなさい)、何ですかこの存在感というか、スター性というか。素直にかっちょえぇって言えるこの佇まい。本当に素晴らしいです。

なんでも網走番外地シリーズは18作も作られたようです。多分全部見てないと思う。というか、何作かをテレビや名画座とかで見ていて、ごっちゃになって架空の『網走番外地』っていう映画に僕の脳内では再構築されてると思います。

今回も、久々ということもあるんですが、こんな場面あったかなとか、こういう場面があったはずやのに、っていうのが結構出て来たりしました。

話的には、網走刑務所に収監中の様子と、脱獄してからの逃亡劇という二つの柱を淡々と、なんら盛り上がる箇所もなく描かれているだけなんですが、なんか引き込まれるんですよね。面白いんですよ。映像的な効果で引きつけるというのでもなく、物語の展開ということで引きつけるのでもなく。これはやっぱ高倉健の魅力ということなんでしょうか。周りの脇を固める役者さんが素晴らしいのもあるんですけどね。

映画を見ていて思ったのは、高倉健が恐らく今回収監された傷害罪の犯行現場の回想場面なんですが、あれ、確実に親分さん死んでますよね?それにあれだけ暴れて、刑期が二年半ですか。しかも前科二犯やのに。傷害ということは、誰一人亡くなっていないということやと思うんですが、傷害罪にしても短くないですかね。まぁ、そんなとこは突っ込むところではないんですけどね。

最後も、なんかほのぼのとした終わり方ですが、こんなんやったかなぁという感じですね。最後だけは、なんか拍子抜けしちゃいます。まぁ、お涙頂戴というか、人情というのか。

高倉健の役は、悪い運を自ら引き入れるという男の役で、劇中でも出て来ますが、お人好し過ぎるんですよね。それを悲観的でもなく、だからと言って英雄的でもない感じになっているのは、高倉健の凄いところであり、それを引き出したであろう監督の力なんでしょうね。

最初はカラーで作りたかったらしいのですが、予算的都合で白黒になったそうです。僕は白黒で良かったんとちゃうかなぁと思います。そうそう、「網走番外地」で思い出す風景は白黒なんですよね、僕の場合。雪景色とも被っているっていうのはあるんでしょうが。

主題歌は、あの、その、なんでしょうか、コメントは控えさせて頂きます。え?

またもや纏まってないけど、面白かったということで勘弁して下さい。あ、やくざや犯罪者を肯定しているわけではないですよ。やっぱし罪人は罪人ですからね。映画や役者としての魅力ということですよ。

女囚701号 さそり

2007年09月24日 02時30分08秒 | 映画・DVD・テレビ番組
梶芽衣子主演のさそりシリーズの一作目です。梶芽衣子さんが綺麗し、若い(し、失礼)。

いや~、久々に見ましたが、こんなカルト的っていうか前衛的な内容やったかなぁと思いました。

復讐劇なのに、中身は結構以外とあっさりっていうか、ネチネチしてないっていうか。

僕の世代でも恐らく、『梶芽衣子イコールさそり』というイメージがあると思うのですが、リアルタイムで多感な時期を過ごしたであろう、僕よりも少し上の世代はもっと強烈にそういうイメージを脳内と心に刷り込まれたと思うくらい、梶芽衣子さんの存在感が凄いです。

台詞がなくても役者は体というか、全体で表現出来るっていう証明なのでしょうか。

でも、こういう存在感っていうのは、練習したから、経験したから、といって身に付くものではないんですよね。殆どが元から持っていた素質、なんでしょうね。

こんなこと書いたら誤解を招くかもしれませんが、台詞回しや演技の間というものは、練習や経験でなんとなく素人なら騙せる領域までいくことは可能だと思うのですが、存在感っていうのはそういうわけにはいかないのかなぁと。だって、悪徳商法やってるような人も、ようは台詞回しや間というものを技術(武器)として使用していたりするんですからね。ただ、存在感っていうのは持っている人は少ないので、持っている人は社長とかフィクサーになって、現場営業要員にはならない、と。

あ、いつもの如く話が逸れましたが、映画の内容としては、今の目で見ても展開とかははっきりしてるし、ポイントも復讐という一点なので、凄く見易いのではないかと思います。アバンギャルドっぽいですけどね。

タランティーノがファンになってしまう気持ちを知りたければ、キルビルが好きなら、一度は見てみるべき映画だと思います。あ、見るべきなんて押し付けたらあかんけどね。

こういう力技の日本映画って最近っていうか、もうかなり昔からないですよね。無意味に暴れる映画ならありますけど。品のない映画も。でもね、この映画は様式美っていう程じゃないかもしれないけど、気品という程でもないけど、この映画だけの正解みたいなものをちゃんと出していると思います。

纏まってないけど、まぁ、面白かったということで勘弁して下さい。

クイック&アンデッド

2007年09月23日 04時54分18秒 | 映画・DVD・テレビ番組
タイトルからしてそそられます。これは凄い映画なのかも。面白そう。

最初の場面から、何かやらかしてくれるような、そんなわくわくどきどき感。

これ、大傑作ですよ。うん、見て良かった。

な、わけねぇ~だろ。なんだよ、これ。ふざけるなよ。もっと真剣に作れよ。

なんかお洒落なもん作ろうとしてたんか。似合わねぇよ。

これ作った奴、てか関係者、全員雁首並べて家まで来い。

説教レベルとちゃうで。教訓を教えてやるわ。

なんでこんなにむかつかなあかんねん。

凄腕のゾンビハンター?

は?

全く凄腕とちゃうやんけ。銃の扱いは下手やし。状況判断鈍いし。

ゾンビウィルスに免疫持ってます。で、何?

ゾンビハンターが通った後のトンネルで、なんでずっとゾンビがおんねん。賞金の元やろ。頼むから、そういうところはきちっと作ってくれ。

自称凄腕の免疫耐性持ったハンターは何がしたかってん。

ほんま、やらかしてくれたわ。

トルコライス

2007年09月22日 01時44分42秒 | 食べ物
今回は勝手にトラックバック企画ではなく、偶々歩いていたら出くわした「洋食 昭和ランチ」というチェーン店で『トルコライス』を食しました。

入った店は、谷九店です。なんか、気持ちよくて歩いて帰っていたら小腹が空いてきまして。そう言えば晩ご飯食べてないなぁ、なんか食べようと思ったらグッドタイミングで目の前に現れたんですよ、この店が。

なんか名前からしてちょっとそそられるし、これは入ってみんといけんべっていうことで。

なかなかメニューが魅力的で何にしようかと暫く悩んでいたんですが、なんか店員さんが水すら持ってきてくれなくて、不親切やなぁ、そんなに混んでないのになぁ、と思っていたら食券制度だったんですね。もう食べることしか頭になかったので、食券機が目に入らなかったですよ。

『トルコライス』ですが、この店のものはトンカツ乗せオムライスって感じです。『トルコライス』って、ドライカレー、トンカツ、イタリアンっていう組合せじゃなかったでしたっけ?

味の方は特段美味くもなく不味くもないって感じでした。他のメニューのものに比べて、ちょっと量も少ないと思ったし、そういう意味ではコストパフォーマンスは悪いかな。あ、値段忘れた。サイトにも載ってないなぁ。なんでやろ。

今度は別のメニューに挑戦したいなぁと思います。

参考リンク:
洋食 昭和ランチ

フロム・ザ・ダークサイド 3つの闇の物語 デジタルリマスター版

2007年09月21日 00時27分49秒 | 映画・DVD・テレビ番組
ネタバレあります。気を付けて下さい。

原題は「TALES FROM THE DARKSIDE THE MOVIE」で、アメリカのテレビ番組の「TALES FROM THE DARKSIDE」の映画版です。こちらで言うと、「恐怖百物語」の映画版という感じでしょうか。

パッケージを眺めながら、そう言えばこれって見た事ないかも~っていうことで借りてきましたよっと。

三話からなるオムニバス形式になっていて、食人サークルを主催しているっぽいおばさんに捕まっている少年が、おばさんから暇潰しに渡された『TALES FROM THE DARKSIDE』という本を、いよいよ料理されるという時に読んで時間稼ぎしますっていう形で、三つの話が語られていきます。

最初は、若き日のクリスチャン・スレーターとスティーブ・ブシェミ(あ、ブシェミは若くないかも)が出演している、取り寄せたミイラ(通販っぽいけど、通販でミイラを売るなよって感じ)が蘇って人を襲う話です。

スレーターとブシェミは大学生の役で、ブシェミはスレーターの親友に奨学金レースで負けてしまいます。その親友は実はスレーターの妹の代筆で奨学金を受け取れるようになり、奨学金レースの時期にブシェミに物品盗難の罪をなすり付けるという小細工まで計ってました。スレーター自身は何故そんな奴らの肉親及び親友をやってるかのっていうくらい真面目なんですけどね。

ミイラには巻物が付いていて、それを読むとミイラさんは復活します。が、その巻物はラテン語なんで読めませんが、ブシェミは解読しちゃいます。薄々スレーターの親友と妹が自分を陥れようとしていたのを察していたブシェミは、ミイラ君を使って復讐を果たします。

それに切れたスレーターは、ミイラを撃破し、ブシェミを火だるまにしようとしますが、そこはなんとか思いとどまって、巻物だけを燃やしちゃいます。しかし、それは古代のエロ本(っていうエロ巻物)だったりして、大学を追い出されたブシェミは再度呪文を唱えて、蘇らせたスレーターの親友と妹をスレーターにけしかけます。ちゃんちゃん。

そういう話です。あ、全部書いちゃったよ。まぁええか。ブシェミが大学から去る時にスレーターに、もう二度と会わないけど挨拶はするよんって言うんですが、そこでオチは読めるんですよね。スレーターの詰めが甘かったということで。でもスレーターの反撃は、流石DQNな親友アンド妹を持ってるだけあるというポテンシャルを発揮しているのが面白いです。

二番目は、スティーブン・キング原作、ジョージ・A・ロメロ脚本の話なんですが、このDVDのパッケージ、全部がこの原作・脚本みたいな感じで書かれてるんですよね。このタッグは、この話のみです。で、これが一番つまらかったっすね。

製薬会社経営の年老いた大富豪は、一家にやって来た黒猫に、妹、妹の親友、二十年間仕えた執事を殺されちゃいます。その理由は、製薬会社の最大の売れ筋商品を作る際に、実験で四年間に五千匹の猫を殺しちゃったかららしいです。

年老いた大富豪は、自称二十人以上を殺した凄腕の殺し屋(でもほんとは素人だろっていう感じ←僕の印象)に黒猫殺害をお願いしますが、返り討ちにあいましたとさ、ちゃんちゃん。勿論大富豪もね。

駄目じゃん。

三番目の話は、頭の悪い自称芸術家が、自分の家の近所の屋上に飾ってある悪魔像に惚れられるっていう話です。

自称芸術家の男は大きな画廊との契約が上手くいかず、バーで酔っぱらいます。その帰り道、バーテンダーと一緒に帰ろうとバーの裏口から出た時、バーテンダーは怪物に襲われて殺されちゃいます。自称芸術家の男は殺されそうになりますが、一生誰にも言わなかったら生かしとくよベイベーって言われて助かります。

とっとと帰ればいいのに、怪物のことが気になる自称芸術家の男。一人夜道を歩いていた女性を危険やからと家に連れて帰って、結局出来ちゃいます。で、彼女の友人が絵画関係の大物を知っているという、それって罠やろっていう展開になり、そしてトントン拍子に出世しちゃいます。

しかし、怪物のことなんて忘れればいいのに、絵に書き留めたり、立体物を作ったりしてます。アホ丸出しです。で、10年後(つか、やめろって言ったやろ、何年後とかは)、以前金の亡者と罵った代理人ともまた一緒にやってたり、子供も二人出来ちゃったりしてます。

で、黙ってればいいのに、結婚した配偶者に怪物のこと言っちゃうわけですわ。で、案の定、その女性が怪物やったと。子供も怪物やったと。頭の悪い自称芸術家の男は殺されて、ちゃんちゃん。

鶴の恩返し、殺されるバージョンってところですね。最初からオチ丸わかりやったけど、面白かったのは、怪物が怖いっていうよりもちょっと愛嬌がある感じなんと、母親が怪物に戻ると子供まで怪物に(しかもちゃんと小さいし)なるところです。

ここで、話は食人おばさん家に戻って、少年がいよいよ調理されようとした時、もっと話を読むといい、実はハッピーエンドの話があんねんと言います。おばさんはその本にはハッピーエンドなんてナッシングよって言うのですが、少年は自分のことを話し出します。すると案の定、その通り進んでしまい、なんとか脱出に成功。料理されたのはおばさんという感じで終了です。

全体的にコメディタッチで描かれているんですが、コメディっつ~か、苦笑させられるっていう感じで、全く怖くはないんですよね。まぁ、元のテレビシリーズがそんなノリやったんでしょうが。テレビシリーズのものは見た事あるような気がするんですが、記憶に残ってないっす。

ほんでデジタルリマスター版っていうわりには、なんか全体的にピントがボケてる画質なんですよね。これでデジタルリマスターなん?って言うのが一番の駄目なところやったりして。

手紙って赤かったっけ?

2007年09月19日 00時25分51秒 | 映画・DVD・テレビ番組
red letters

松田賢二、筧利夫主演のサスペンス映画。

期待してなかった分、楽しませて貰いました。今回はDVDレンタルで見たんですが、おまけの初日舞台挨拶も笑えました。途中、何とも言えない微妙な空気が流れてますが。

劇中では美人ではないと思った女優さんも、舞台挨拶で見ると物凄く美人だったりして、やっぱ違うよなぁと思っちゃいました。舞台挨拶を見る限りでは、出演されている女優さんは結構レベルが高いと思います。最後に出て来る谷村美月さんも可愛いし(ロリコンじゃないよ)。でも本編は殆ど主演の野郎二人しか出てないのが残念です(そうです、女好きですよ)。

本編は、監督自ら編集しているようですが、なんか効果(何の効果かはわかりません)を狙っているっぽい編集だと思うのですが、すべっているような気がします。

全体的には、主演二人の芝居の上手さで持っているような感じがしました。それは最初から織り込み済みだとは思うのですが、それに対して何かがもう後一押しあればっていう気になりました。

照明なのか、撮影方法なのか、それとも別の何かなのか、殆どが廃墟の団地の一室を舞台としているのですが、どうも安っぽく見えるというか、素人撮影っぽく見えるんですよね。現実感がないというか。それを狙ったわけではないと思うんですよ。冒頭の外界での撮影は結構良い発色だと思ったし。DVD化になった際の色み調整とかの問題なんかぁ。

監督が脚本も兼ねてやってるので、脚本段階での粗みたいなものが撮影段階で消化し切れてないようにも思えました。商業映画の場合なら、脚本家や監督は複数いてもいいと思うんですけどね。それに映画は監督のものだっていう認識も、そろそろ捨ててもいいような気がします。そういう映画を否定するんではなくてね。そうじゃない映画もあっていいと思うし。それは映画じゃないっていうのなら、別の表現方法として出て来てもいいけど。

監督というのは専任プロデューサー的な感じで、演出担当は演出家が行うっていうのでええんとちゃうかなぁ。僕がもし今映画を作るなら、予算担当、製作進行担当、演出担当とかってわけて、全ての決定権だけは自分が持つっていう形にしますね。

あ、いつものようにまた話が逸れてしまいましたが、なんか楽しめたのかそうじゃないのか、自分でもよくわからなくなってきました。

そうそう、松田賢二さんは二回ほど変身します。そう、斬鬼に。いや、マジで。DVDでのお楽しみやけど。

スターシップ・トゥルーパーズ2

2007年09月17日 02時20分25秒 | 映画・DVD・テレビ番組
ハインラインの「宇宙の戦士」を映画化した「スターシップ・トゥルーパーズ」の続編。一応正式な続編(のハズ)。本国アメリカではテレビムービーとして作られたらしいけど、れっきとした続編(みたい)。日本では一応劇場公開したようです。

前作の「スターシップ・トゥルーパーズ」はね、やっぱ僕の世代ではスタジオぬえのパワードスーツが出て来ないといけないわけなんですが、そんなものの欠片すらなかったので、映画としては面白いとは思うんですが、こう、なんかね、のめり込めないんですよ。パワードスーツさえ出ていれば、恐らく狂喜乱舞してたでしょうね。

では何故この続編を借りたて見たのか。いや、暇やったからです。

ブルース・ウィリスのバッタもんみたいな人や、アンジェリーナ・ジョリーの劣化コピーみたいな人が出ていますが、前作との繋がりっていうのはありません(多分)。前作を見ていなくても大丈夫です(だって脳天気映画だから)。

なんでも前作の予算の5%らしいのですが(ほんとかよ)、低予算ながら頑張って作ってます。ただ、たくさんキャラクターが出て来るんですが、それを活かし切れていないし、低予算やねんやったらもっと絞ればええのにって思いました。

なんか「スターシップ・トゥルーパース」の続編っていうよりも、「遊星からの物体X」を舞台を変えてリメイクしましたっていうノリに近いような。

集団戦での銃撃の仕方が滅茶苦茶で笑えます。そんな撃ち方してたら味方に当たるやろっていう感じです。とても一応訓練されているであろう軍隊の歩兵には見えません。こういうのって誰も注意しないんやろか。てか、そんな細かいところなんて気にするなっていうノリなのか。

まぁまぁ楽しめるんですが、こう、突き抜けてなくて、こじんまりとしているのが残念と言いましょうか。

行動力で人望を作っていくタイプの頼れる将軍が出て来るんですが、お色気にはやっぱ弱いのね。

五島うどん うまかっ

2007年09月16日 01時25分29秒 | 食べ物
勝手にトラックバック企画です。というか、トラックバックって勝手にやるもんやんね。当初の機能的な部分からだけで言うと。

あ、本題はそんなことじゃなかった。

いつも参考というか、真似してるeiga_banchoさんの「大阪の穴場を散策する日々」さんで紹介されていたうどん屋さん、京阪本線の滝井駅近くにある「五島うどん うまかっ」さんへ行って来ました。

トビウオから取る(らしい)アゴダシを出汁に使い、麺は普通(?)の白麺と海藻を練り込んだ磯麺というのがあります。

今回の注文はeiga_banchoさんの「大阪の穴場を散策する日々」の記事そのままに、「冷やしめかぶ」を食べました。600円だったと思います。違ったかな。

味は、なんか独特な感じで、つるっと食べられるんですが、味が口の中に残る時間が、大阪うどんや讃岐うどんに比べて長いって感じがします。

磯麺とかアゴダシもお土産に買うことが出来ます。

温い方も食べてみたいと思うので、また行ってみようと思います。

参考リンク:
大阪の穴場を散策する日々内の「五島うどん うまかっ」の記事
グルメWalkerの紹介記事
公式ブログ?

プラネット・オブ・ザ・デッド

2007年09月15日 06時21分22秒 | 映画・DVD・テレビ番組
原題:Raiders of the Damned
2005年アメリカ
監督:Milko Davis
脚本:Mike Ezell
出演:Richard Grieco(逝ってる科学者)、Thomas Martwick(敵ボスやけどこいつが主人公やろ)、Elijah Murphy(捕まった科学者のリーダー)、Amanda Scheutzow(科学者のリーダーの助手)、Gary Sirchia(救助隊リーダー)、Laura Zoe Quist(一応主人公?)、Russell Reed(敵側副官)、Laurie Clemens(救助隊員)、J.C. Austin(救助隊員)、Vic Alejandro(逝ってる科学者の相方)他

これ、結構面白くないです。はい、つまんないですよ。でも、なんかね、個人的に気に入りましたよ。DVD買うほどじゃないけど。

一応敵はゾンビなんですが、この映画のゾンビは、武器とか普通に使うし、ちゃんと喋るし。肉体が徐々に腐っていくのと、人肉を食べる、見た目、それら以外は人間と変わらないんですよね。軍人ゾンビ側はちゃんと軍隊として組織されてるし。人間側よりも纏まってるし。

ネタバレはあるけど、別にそんなん関係ないと思いますよ。

話としては、空気感染でゾンビになっちゃう時代なわけですが、ゾンビ達は一応壁みたいなもので、人間界とは別けられてます(よね?)。科学者のリーダーは唯一ヘリコプターを操縦出来る人を連れて空から研究の為にゾンビを空撮してるわけですが、低く飛び過ぎた為に、ゾンビ側の攻撃にヘリは墜落、助手と共に、昔は人間側の軍隊を率いていたクロウ(親しい友人はX『エックス』と呼ぶ)大佐の捕虜になっちゃいます。

科学者側は救助隊員四人(だけかよ)を派遣します。ゾンビと人間世界の壁は、なんか変な機械で空間をねじ曲げて突入します。そこからゾンビとの緊張感のない戦いが続き、やっとのことで科学者のリーダーを救出(でも壁からの脱出場面にはいなかったけどさ)しました。シャンシャン総会な終わり方です。

まぁ、救助隊のリーダーが取り残されてるとか、多分ゾンビの子供を宿してしまった助手とか、最後に何故か顔半分おかしくなってる逝ってる科学者とか、全部ほっぽってるのが凄いところではありますが。

ゾンビがほぼ人間と変わらないとか(外見は違い過ぎるけど)、一応話の大まかな筋は整えてるとか、まぁ、好意的に評価出来る部分はあるんですが、やっぱつまんないもんはつまんない、おもんないもんはおもんないと言いたいよね。こういう映画に言えることは、アイデアだけがあって、それを纏めるとか精査するっていうことがなく、しかもそれを予算や時間がないっていうことを隠れ蓑にして誤魔化そうということが多いっていうことです。

でも、こんな映画、大好きです。はい。愛せないバカ映画ですけどね。

輪廻

2007年09月14日 01時23分55秒 | 映画・DVD・テレビ番組
この時期のお約束として(ってもう秋じゃんか)、日本の恐怖映画も見ないとなぁということで、借りて来ました。優香さん主演で、「呪怨」の清水崇監督の映画です。

なんでこの映画のことが気になっていたのか、前世の感覚でなのかわかりませんが(嘘)、えっと、多分映画館で予告編とか見て、ずっと気になってたんですよ。で、やっと今回見たっていうのが事実なんですが、前世の感覚で見ざるを得なかったということにしといて下さい。

香里奈さんがごっつ綺麗っていうか、好みでした(って最近はこればっか言ってるような気がする)。

ネタバレがいっぱいあると思うので、興味があってこれから見ようと思ってたら、ここから下は見ないで下さいね。これってネタバレを見てから見るのと、知らないで見るのとでは、感じ方っていうか捉え方が随分ちゃいますし、知らないで見るっていうのは、最初の一回目だけの特典ですからね(厳密には違うかもしれんけど)。

思ったよりも丁寧に作られていて、物凄く好感を持ちました。演出も素晴らしいと思うし、主演の優香さんの演技も良かったと思う。優香さんの存在感の無さ(主人公として中心になって話を回すっていう立場ではないっていう意味で)にもかからわず、きっちりと優香さんを印象深く見せるっていう演出は良かったと思います。

香里奈さんの役がサスペンス風にというか、観客の目を誤魔化す為に与えられているわけですが、効果的に機能していたと思います。このあたりの作り方は丁寧過ぎて、逆に恐怖感っていうものを剥いじゃっているのは残念ですが。理路整然としていることで観客に対して論理的に伝わっちゃって、超常現象的なものには向かないやり方だと思うのです。でも、これって意図的にそうしてるんですよね、恐らく。ラストを見る限りでは。

この映画の恐怖感っていうのは、心理的に訴えるわけでもなく、視覚的に訴えるわけでもないんですよね。まぁ、ところどころ脅かすっていう意味合いでの恐怖というか怖さの演出はありますが、これも、ラストへの伏線っていうか、こういうラストなんですよっていう提示だったんでしょうね。

優香さんが過去ホテルで大虐殺を行った教授の生まれ変わりっていうのは、この映画のびっくりさせる要素ではあると思うし、肝の部分ではあると思うんですよ。でも、それがこの映画のやりたかった恐怖ではないと思うのですよ。優香さんが教授の生まれ変わりであるっていうのは、途中でばらすような形で展開させていってますしね。

この映画の恐怖というのは、唯一生き残った教授の妻であり、教授が殺した実の息子と娘の母でもある女性の復讐だと思うんですよね。加害者の家族であり、被害者の家族でもある彼女はさぞ辛い人生を過ごさざるを得なかったっていうのは、容易に想像出来ることですよね。そのところの描き具合が足りなかったっていうのはあると思いますが、描き過ぎると別の方向に向かっちゃうかもしれないっていうのも十分考えられるので、痛し痒しなところではあります。

妻は教授が残した資料を長年見続けて、教授は狂って犯行に及んだのではなく、実は実験の一環としてやってしまったのではないかと結論付けます。それは、香里奈さんが尋ねてきたことで確信となります。香里奈さんを娘の生まれ変わりとすれば、教授の生まれ変わりもいるはずだ。その人物に対して復讐しようというのが、この映画の一番の恐怖だと思います。

最終的に恐らく精神が侵されてしまった優香さんに対しての行為っていうのは怖過ぎましたよ。でもそれは優香さんとして生きた人格に対しての復讐であって、決して教授に対しての復讐には成り得てないんですよね。恐らく、それが最後の優香さんのカメラ目線の表情に出ているんじゃないかと。教授とすれば、実験は成功したんですからね。

生まれ変わっても、結局は前世と同じ死に方(殺され方)をしちゃうわけなんですね。一回人に殺された人は、生まれ変わっても人に殺されるんだと。

残念なのは、他の生まれ変わりの人達を放ったらかしにしちゃってるってところですよね。態とやっている部分はあると思うんですけどね。結末のインパクトを大きくする為とか、不条理な部分を残しておきたい為とかで。

あ、この映画の一番怖いところは、犯行時の8mmフィルムが時空を超えて優香さんのとこにやってきて、それを現像して優香さんのマネージャー(杉本哲太ですよ)が試写室でずっと見ているところと、優香さんがあっち方面へ逝っちゃった後、一応撮影されたフィルムを関係者が試写室で見てるところですね。あ、違うか。

えっと、なんか褒めてるように思えるかもしれませんが、僕の最終的な印象はイマイチでした。好感は持てたし面白いとは思うのですが、怖さもあまりなかったしと、物足りなさの方が大きかったのが正直なところです。最初に褒めてるのはなんやねんって言われると、掴みとしか答えようがありませんねん。映画としてはよく出来てるとは思うけど、僕好みではなかったということですたい。

優香さんが結構ホラークイーンとしてやっていけるんとちゃうかなっていうのがめっけもんなんかな。