Invalid Life

「演歌・オブ・ザ・デッド」公式ブログ
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DAY-X 人類VSゾンビ最終戦争

2007年09月11日 21時26分59秒 | 映画・DVD・テレビ番組
原題:Day X
監督・脚本:Jason Hack
2005年アメリカ

日本の販売メーカーが作ったであろう予告編は嘘ばっかしで別に最終戦争でもなく、こじんまりとした範囲の中で物語は進むわけですが、まぁまぁ面白かったです。低予算ながらも工夫の跡が伺えたし、思い出作り系の映画のように身内だけ楽しんで貰えたらいいわっていう姿勢ではなくて、一応(不特定多数の)観客が見るっていうことを想定して作っているよなって思えました。

いつものようにネタバレ最終戦争でここから下はお送りします。

最初の運び屋の人がごっつかっこよく登場します。発狂した人間が襲いかかって来ますが、もの凄い冷静に処理します。いいっすよねぇ。この映画で気に入ったところは、あまりぎゃーぎゃー喚く人がいなかったってところです。そういうのを楽しみにしている人には不満箇所でしょうが。

運び屋の人は、実は(オープニングの台詞で進行する展開中からですが)少女を運んでいるんですね。その少女っていうのは、発狂した人間を治す(んかなぁ)解毒剤なのです(少女自体が解毒剤)。この少女が終盤、発狂した人間っていうかゾンビを喰らいます。っていうか噛み付きます。これにはぶったまげましたね。このアイデアは面白かったです。

運び屋さんは車に乗って逃げるんですが、車は壊れてしまって、やっとのことで集合場所のボロい倉庫みたいなところにやって来ます。そこには、急に発生したゾンビに襲われて逃げ込んだ人達がいました。

紆余曲折あり、少女を運ぶ目的地だった施設のシェルターに向かう為に、ゾンビの群れの中を、唯一動きそうな車のところまで進みますが、殆どのメンバーが喰われちゃいます。何故か少女もゾンビの群れの中に自ら突っ込んでいって死亡(?)。

残ったメンバーは、やっとシェルターに到着し、その中に入りますが、実はそこもゾンビ君で定員オーバーでしたっていうオチで終了です。

正味一時間ちょっと位の時間なんですが、もう少し長くても良かったんかなぁって思います。

ところどころ、今回の元凶を作ったであろう、博士の告白場面が挿入されて、ようはゾンビの発生理由を観客に対して説明するっていう役割を担っているわけですが、これが話の流れに水を差すっていう形になっていて残念に思えました。

わざわざ、博士とかを出して説明しなくてもよかったんではないかなぁと。その場面があるからっていって、きっちりと説明されているわけでもないし、少女の存在の説明もなくて、うっちゃってるって感じがあるし。それなら、もう細かい説明はやめて、こういう状況になりました、そこから脱出する過程を描きますよっていう割り切りが必要だったんではないのかなぁと。

短い時間ながら、人物の描写も何気にきっちりしようとしていて、まぁ、上手いっていう部類ではないけど、丁寧に作ろうという姿勢の表れだと思うので、評価したいと思いますね。と書きながら、メイキングとかを見てると、やっぱ思い出作り系なんかなぁとも思っちゃうけどね。

まぁ、悪くはないゾンビ映画だと思いますよ。チープではあるけど。