Invalid Life

「演歌・オブ・ザ・デッド」公式ブログ
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女囚701号 さそり

2007年09月24日 02時30分08秒 | 映画・DVD・テレビ番組
梶芽衣子主演のさそりシリーズの一作目です。梶芽衣子さんが綺麗し、若い(し、失礼)。

いや~、久々に見ましたが、こんなカルト的っていうか前衛的な内容やったかなぁと思いました。

復讐劇なのに、中身は結構以外とあっさりっていうか、ネチネチしてないっていうか。

僕の世代でも恐らく、『梶芽衣子イコールさそり』というイメージがあると思うのですが、リアルタイムで多感な時期を過ごしたであろう、僕よりも少し上の世代はもっと強烈にそういうイメージを脳内と心に刷り込まれたと思うくらい、梶芽衣子さんの存在感が凄いです。

台詞がなくても役者は体というか、全体で表現出来るっていう証明なのでしょうか。

でも、こういう存在感っていうのは、練習したから、経験したから、といって身に付くものではないんですよね。殆どが元から持っていた素質、なんでしょうね。

こんなこと書いたら誤解を招くかもしれませんが、台詞回しや演技の間というものは、練習や経験でなんとなく素人なら騙せる領域までいくことは可能だと思うのですが、存在感っていうのはそういうわけにはいかないのかなぁと。だって、悪徳商法やってるような人も、ようは台詞回しや間というものを技術(武器)として使用していたりするんですからね。ただ、存在感っていうのは持っている人は少ないので、持っている人は社長とかフィクサーになって、現場営業要員にはならない、と。

あ、いつもの如く話が逸れましたが、映画の内容としては、今の目で見ても展開とかははっきりしてるし、ポイントも復讐という一点なので、凄く見易いのではないかと思います。アバンギャルドっぽいですけどね。

タランティーノがファンになってしまう気持ちを知りたければ、キルビルが好きなら、一度は見てみるべき映画だと思います。あ、見るべきなんて押し付けたらあかんけどね。

こういう力技の日本映画って最近っていうか、もうかなり昔からないですよね。無意味に暴れる映画ならありますけど。品のない映画も。でもね、この映画は様式美っていう程じゃないかもしれないけど、気品という程でもないけど、この映画だけの正解みたいなものをちゃんと出していると思います。

纏まってないけど、まぁ、面白かったということで勘弁して下さい。