ひろば 研究室別室

川崎から、徒然なるままに。 行政法、租税法、財政法、政治、経済、鉄道などを論じ、ジャズ、クラシック、街歩きを愛する。

再掲載:東急大井町線途中下車(3)尾山台駅(その1)

2017年06月03日 00時06分43秒 | まち歩き

 〔今回は、「待合室」の第447回として、2011年10月17日から同月24日まで掲載したものです。写真撮影日である2011年4月14日当時の様子をお伝えしたく、文章に修正の手を加えておりません。〕

 二子玉川駅を取り上げたことにより、いわば便乗するような形で始まった「東急大井町線途中下車」シリーズは、これまた便乗的に旗の台駅を取り上げました。ようやく、大井町線を本格的に取り上げることができます(なお、大岡山駅は「東急目黒線途中下車」シリーズで取り上げましたので、大井町線としては取り上げません)。今回は、終点の二子玉川から各駅停車大井町行に乗って三つ目、尾山台駅です。急行は止まりません。

 東京都市大学(武蔵工業大学と東横学園女子短期大学が合併して誕生)の最寄駅でもある尾山台は、大井町、大岡山、自由が丘、二子玉川といった所ほどではないものの、有名な駅の一つでしょう。駅の周辺に住む有名人も多く、また、隣の等々力駅と並んで自動車販売店の多い所でもあるからです。私が尾山台駅を利用するのも、自動車と関係があるからです。

 2005年4月、大型連休の初日に、長年乗ってみたかった車を見に行きました。前年から自動車雑誌などを購入して検討を続け、その車を手に入れることを決意しました。ちょうどその頃、新聞の折り込み広告が入り、販売店の場所もわかりました。川崎市にも販売店はあったのですが、細長い川崎市の北部に住んでいる者にとっては少々遠く、多摩川を渡って世田谷区尾山台に行くほうが近いのです。そこで、尾山台へ向かいました。以前から外車販売店の多い所であることは知っています。環状8号線の沿線、とくに第三京浜の入口から玉川田園調布(田園調布駅付近)までの間を走ってみてください。尾山台はこの間にあります。すぐに目的の車を扱う店が見つかり、入りました。即断に近い形で決めました。大きさなどの点で少し迷いましたが、実際に車の中に入ったりして5代目ゴルフGLiに決めたのです(他に考えていたのはポロと4代目ゴルフワゴンでした)。

 それから、点検などのために車を預け、尾山台駅を利用するようになりました。朝、車を点検に出し、そのまま仕事に行くことが多いので、この駅から大井町線に乗り、大岡山か二子玉川に出て職場に向かうのです。

 尾山台駅の1番線(二子玉川方面)の改札口です。この駅は、上下線の改札が完全に分かれている駅の一つです。つまり、1番線の改札口からは等々力、上野毛、二子玉川、溝の口のほうしか行けません。九品仏、自由が丘、大井町方面のホームには行けないのです。間違えないようにしなければなりません。

 不便ではありますが、尾山台駅は以前からこのような構造になっています。駆け込み乗車を防ぐには良いのかもしれません。大井町線では他に戸越公園駅が同じ構造となっています。

こちらは2番線(大井町方面)の改札口です。このように、改札口が別々になっているため、御丁寧に、自動券売機では乗車券を買える範囲が違っていたりするのです。

 「○○台」という駅名や地名は、東京に限らず様々な所にあります。ほとんどは最近の駅名や地名であり、いかにも新しく名付けられたという感じがします。尾山台もその一つと思われるかもしれません。もしかしたら「○○台」という駅名や地名が普及したのは尾山台の影響かもしれません。

 しかし、実は、尾山台は元からある地名でもなければ、新たに名付けられた場所でもありません。最近多くなっている合成の地名または駅名の先駆的な存在がこの駅なのです。

 この辺りには、尾山という地区(小字)と台という地区(小字)があったそうで、両者が接している所に駅ができたので尾山台と名付けられたそうです。この駅は1930年の開業です。


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