時折、私は、こどもの国線の恩田駅の近くにある長津田車両工場へ行きます。勿論、中に入ることはできませんから、道路から撮影するだけですが、秩父鉄道へ譲渡される前の8090系を見たり、廃車になってからかなりの時間が経過したデヤ7200+デヤ7290を見たりしています。これまで、このブログでも写真を掲載しました。
2015年7月26日、再び長津田車両工場へ行き、写真を撮ってきました。今回はこれらを掲載します。
恩田駅から長津田駅へ戻るように住宅地を歩くと、留置車両がよく見える場所があります。そこでカメラを構えると、すぐそばに1000系デハ1250形の1257号が留置されていました。日比谷線直通用として運用されていた編成(1007F)に組み込まれていた車両ですが、既に日比谷線への直通運転は終了しておりますから、休車状態なのでしょう。どこかへ譲渡されるのでしょうか。それとも、解体されるのでしょうか。
7700系、5050系4000番台、1000系と並んでいますが、注目していただきたいのは手前にある7700系デハ7700形の7702号です。側面の車番プレートと社紋プレートが外されています。初代7000系をVVVF制御に改造した車両ですから、登場より50年近くが経過しているものもあります。ステンレス車のため、車体にそれほどの劣化がないようですから、もしかしたら7702号はどこかの私鉄へ譲渡されるのかもしれません。
5050系4000番台は定期検査のために長津田車両工場へ入ったのでしょう。5050系の10両編成版として、東急東横線および横浜高速鉄道みなとみらい線は勿論、東京メトロ副都心線、さらに東武東上線や西武池袋線・西武有楽町線も走ります。稀にではありますが、東京メトロ有楽町線を走ることもあります。
今日(2015年8月23日)付の朝日新聞朝刊38面14版に「東急車両『第二の人生』快走」という記事が掲載されており、そこでも人気の高さが書かれています。東急の場合は、ここ長津田車両工場で譲渡先の鉄道の仕様に改造します。車内の装備なども評価のポイントだそうです。そう言えば、昨年、石川県の北陸鉄道石川線で初代7000系に乗りましたし、乗る機会こそなかったのですが富山県の富山地方鉄道を走る8590系を見ました。また、一昨年の3月に福島交通飯坂線を走る初代7000系にも乗っています。さらに記せば、大分大学時代に熊本電気鉄道菊池線で初代5000系に乗っていますし、伊豆急行で8000系、豊橋鉄道で7200系に乗っています。
1000系は、これまで、上田電鉄、伊賀鉄道および一畑電車に譲渡されています。18メートル車で、JRなどで一般的な20メートル車より少し小さいので、地方の中小私鉄にとっては手頃な大きさなのかもしれません。
1000系デハ1250形の1257号とともに、1258号が留置されていました。やはり日比谷線直通用として運用されていた編成(1008F)に組み込まれていた車両です。そう言えば、昨年から池上線および東急多摩川線で運用されている1000系1500番台は、8両編成であった日比谷線直通用の車両を改造して落成した車両です。但し、デハ1250形は改造の対象とされていません。
そのすぐ奥にも、車番などはわかりませんが1000系のパンタグラフ付き中間車が留置されています。
最後に。先の朝日新聞の記事ですが、大井川鉄道大井川本線が漏れています。もっとも、大井川鉄道を走る7200系は、元々が東急7200系であるとは言っても、東急から十和田観光鉄道に譲渡された電車が「第三の人生」を歩んでいるので、完全な誤りとも言い切れません。
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