ひろば 川崎高津公法研究室別室

川崎から、徒然なるままに。 行政法、租税法、財政法、政治、経済、鉄道などを論じ、ジャズ、クラシック、街歩きを愛する。

埼玉高速鉄道2000系2108F

2021年06月17日 00時00分00秒 | 写真

 今回は埼玉高速鉄道2000系2108Fです。埼玉高速鉄道線(赤羽岩淵〜浦和美園)はもとより、東京メトロ南北線(目黒〜赤羽岩淵)、東急目黒線(目黒〜日吉。但し、正式には目黒〜田園調布)へ直通運転されます。大岡山駅で撮影したものです。

 この2000系は、名称が示しているとおり、2000年に製造が開始されたものです。埼玉高速鉄道線が開業した2001年から営業運転が続けられています。ホームドアに対応しているほか、ATO装置などを備えています。埼玉高速鉄道線、東京メトロ南北線、東急目黒線のいずれもワンマン運転が行われているため、運転席にモニターなどが設置されています。

 上の写真では各駅停車赤羽岩淵行きとなっています。つまり、埼玉高速鉄道の車両なのに埼玉高速鉄道線に入らない運用なのです。このこと自体は別に珍しい話でもなく、やはり東急目黒線などで運用される東急3000系や5080系も、都営三田線の白金高輪〜西高島平のみで、あるいは東京メトロ南北線・埼玉高速鉄道線の白金高輪〜浦和美園のみで運用されることもありますし、東武70000系および70090系が東京メトロ日比谷線のみで運用されることもあります。

 ただ、気になるのは埼玉高速鉄道線の運行状況です。2019年のダイヤ改正までは、朝夕のラッシュ時はともあれ、平日の日中に東急目黒線の上りで各駅停車赤羽岩淵行き、急行赤羽岩淵行きというものはなく、埼玉高速鉄道線の鳩ヶ谷駅まで運行されていました。しかし、2019年のダイヤ改正で埼玉高速鉄道線は、平日の日中について減便が行われており、現在に至っています(2018年のダイヤ改正でも減便が行われていますが)。時期からして、埼玉高速鉄道線の利用客はあまり多くないものとも考えられます。また、終点の浦和美園駅付近以外は全て地下路線であり、建設費が高くついたということもあるでしょう。

 鉄道路線がなかった旧鳩ヶ谷市に埼玉高速鉄道線が通るようになり、利便性は高くなったと思われるのですが、運賃が高いことはネックになっているのでしょうか。

 今から何年前のことかをよく覚えていないのですが、東急目黒線を通勤路線として使っていた2004年4月から2010年4月までの間に、一度だけ埼玉高速鉄道線を利用したことがあります。たしか、武蔵野線で東川口駅に出て、そこからまずは浦和美園駅へ出て、浦和美園駅から武蔵小杉駅まで乗ったと記憶しています。埼玉スタジアムの最寄り駅である浦和美園駅は、まだ住宅などが少なく、埼玉スタジアムと車両基地以外に目立ったものは何もないような場所でした(現在は違うでしょう)。それから電車に乗って白金高輪方面に向かいましたが、その電車も、浦和美園行きの電車も、乗客はあまり多くないように見受けられました。乗客が多くなるのは、南北線に入ってしばらくしてからです。

 (ちなみに、南北線の西ヶ原駅は、東京メトロ・都営地下鉄の全駅の中で最も乗降客が少ないところです。私は、東京メトロおよび都営地下鉄の全駅を利用したことがありますが、その最後となったのが西ヶ原駅でした。)

 埼玉高速鉄道線には延長計画があり、東武野田線の岩槻駅を経由してJR東北本線の蓮田駅まで建設されることになっています。しかし、現在も着手されていないようです。コロナ渦よりも前の時期に減便されているくらいですので、延長の実現は難しいでしょう。

 また、東急目黒線、東京メトロ南北線および都営三田線には8両編成化の予定があり、現在、ホームドアの改修工事などが進められています。将来、相鉄線との直通運転(そのために東急新横浜線の建設工事も進められています)が行われることとなっており、この機会に6両編成から8両編成になるのです。既に東急3020系、都営6500形という、8両編成に対応した新車が出ていますが(私は東急3020系を実際に見ていますし、乗車しています)、埼玉高速鉄道については新車の話を耳にしません。このまま8両編成化するのかもしれません。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 面白いフレーズ(続) | トップ | いつまで走るか 東急8500系8... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

写真」カテゴリの最新記事