小うつな人・ケアマネな人、を応援する日記

小うつな方・ケアマネな方、どっちでもある方のために捧げる、ネタのたわごとです。めざそう癒し人!?

「子どもが三つになるまで」 カール・ケーニッヒ著 そのだ・としこ訳 葦書房刊(1992) その3(最終回)

2012-05-17 08:24:51 | 弱さへの思考


言葉

言葉は、
気管の幹が下方に伸びて、2つの大きな気管支になる。
それからさらに、次から次へと分かれて、ついには肺で無数の肺胞になる。
循環中の血液の結晶体が、この繊細な触覚器官に流れ込んでいて、
言語器官からやってきた空気と出会う…

ことで、言葉が発せられる。

このメカニズムも、実に複雑怪奇。これで声を発するということは奇蹟かもしれない。


そして、思考は、言葉を持って、「私があるから万物が存在できる」と認識することから始まっている。

ついでに第一反抗期についても。
ブーゼンという人はこれを「興奮期」と呼んだ。
つまり、感情と意志とが連動して、前面にあらわれ、子どもの行動を左右する時期…と説明した。
1歳過ぎると「イヤ」っていいますが、あれは興奮しているのですね。

「自分でやる!もう母親の言いなりにもならず、手を借りることもない!ひとりでできるもん!」
と思うことで、「私」というものを知覚していくのでしょう。


ケーニッヒについて改めて。
キャンプヒル http://www.camphill.org/
または
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%92%E3%83%AB%E9%81%8B%E5%8B%95

というものを創り出した彼は、医者であり、教師であり、科学研究者としての著作もある。
これらの著作は障碍者の社会的立場を守ろうとする「嘆願書」でもある。
その根底にあるのは
「つらい人生を余儀なくさせられている人間に寄せる関心と、いま地球にとって何が必要なのか」という問題に裏打ちされている。

他の著作も読んでみたいケーニッヒでした。



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