小うつな人・ケアマネな人、を応援する日記

小うつな方・ケアマネな方、どっちでもある方のために捧げる、ネタのたわごとです。めざそう癒し人!?

PKM zeta とは…摩訶不思議なり

2012-06-01 10:02:14 | 弱さへの思考
先日、教育テレビ…今はEテレっていうのね、その放送局のある番組をみていて「PKM zeta」というものを知った。

人は、長期記憶と短期記憶があって、

長期記憶…たとえば、自分を自分であることを認識できるのは、これまでの自分の歴史やら自我やら(同じなのか違うものなのかは議論しどころだけど)を記憶しているからであり、その他のそれなりに重要なことも覚えていられるというもの。就寝して目覚めたとき、どうして、あなたはあなたであることを理解できるのか?不思議だ。


短期記憶…忘れるもの。ポストに手紙を投函しようという未来記憶は、投函した瞬間、忘れる。または投函し忘れて「あちゃぁ~、忘れた!明日投函しよう」とかになる。つまり人生それほど重要でない事は、忘れるようにできている。


つまりその長期記憶保持に必要なものが「PKM zeta」という物質であるそうだ。


ラットちゃんの実験で、
とある場所に行くと電流が流れるようにすると、その場所へは行かなくなる。記憶を保持できる。
そこで、PKM zetaを抑制する物質を注射したところ、「忘れた」のです。
電流が流れる場所へも行ってしまう…

こんなのを見た。

この論文が発表された瞬間、この博士のところにはメールが殺到した。
「私には、どうしても消したい記憶があるのです。」という内容だ。
「その記憶を消せるならば、自分が自分でなくなってもいい」とまでいう人もいたそうだ。
「臨床には、ぜひとも自分に連絡をください」という人もいた。

おそらく、犯罪や災害被害のみなさんだろう。
確かに、辛い。311の地震や津波や火災や原発による家族の崩壊の記憶なんて、本当に消したい。
強姦された人とか、本当に忘れたいだろう。
1日も早く、その記憶と体験を忘れたい。


と、ここで、思う。
本当にPKM zetaという物質だけが長期記憶保持できる要因なのだろうか?
人間という生命体は、科学的見地から捉える事はできる。それは事実だろう。解剖学・生理学をみても、そう思う。

でも、
それでも、忘れられないこと…たとえば、愛された記憶とかは?
それは、PKM zetaが働いて、記憶している…と科学者たちは言うのだろうけれど、本当にそうなのだろうか?

そこには、魂というか、精神というか、霊というか、そういうものも関わっているのではないだろうか?

どうしても消したい記憶。
その経験をした人びとには、PKM zeta抑制薬は効果的かもしれない。しかもピンポイントで消すことができたら映画MIBのフラッシュのようなものだ。ウィル・スミスに頼みたい。

でも、
私たちにできることは、消したい記憶を持つ人との「関わり方」であると思う。
人が生きるうえで、「今」幸せであるならば、「暖かい関係を持つ」ならば、もしかすると、辛い経験も乗り越えられるかもしれない。
でも、絶対に辛い記憶もある。実は、自分にも、ある。どうしても、何度思い出しても、本当に泣く。自分の場合、それを「罪」として記憶しておく事は必要なことと思える。自分でしたことなのだから。被害者とは違う辛い記憶であろう。


PKM zeta抑制薬は危険な香りがする。諸刃の刃。
もしかしたら、「じゃぁ311はなかったことにしよう。辛い記憶だから」と政府が言って、全員に接種したら…
そうでなくても、政府にとって都合の悪い事がおきるたびに接種したら…

全体主義的な未来社会を想像してしまうのは、私だけかもしれない。

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