小うつな人・ケアマネな人、を応援する日記

小うつな方・ケアマネな方、どっちでもある方のために捧げる、ネタのたわごとです。めざそう癒し人!?

下山名月さんの安全な介護技術(その4)を

2012-03-16 10:23:59 | 弱さへの思考
今日は、
安全な介護技術(その4)
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4.適切な介助法

1)生理的(自然)な動きを援助する。(自立法=介助法)


2)個々人の”今まで”と”今”をよく知る(アセスメント)


3)生理的な動きに適い、個人を最大限に活かす条件を整える(設備・用具)


4)本人が主体・主役、私たちは媒体・媒介(受身にしない)


5)介助は力の量ではなく「質」が大事(方向・バランス・タイミング)


6)リスク、疲労を考慮しながらも、今ある能力は最大限に活かす


7)無理はしない、「まぁ、いいか」は厳禁


8)三方良し(介助を受ける方、介助する方、周りにいる方も楽で安全で心痛まない方法)


9)継続性


10)連続性



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適切な介助法を、下山さんは、上記のように定義しています。

1)は、「自然な動き」への援助です。時々「こういう姿勢はなかろう」という介助が行われていて、どきっとします。

2)は、アセスメントが大事です。今まで(昨日まで)はこうだったけれど、今(今日)はこう違う(または同じ)ということを把握しなければ介助できませんものね。

3)は、用具や設備も活用することが大切です。人手ではなく、モノで自立性(自らできる)ならば、それにこしたことはないと思います。

4)は、介助は本人が主役です。私たちはメディアにすぎません。

5)は、力の量ではなく質を重視しましょう。もちろん、1人より2人で実施することで「質」がよくなるのであればいいのでしょう。1人でできたところで給料は上がりません。

6)は、リスクや疲労は考えます。でも、今ある能力は、発揮しなければ失われるのです。そこを最大限に活かしましょう。

7)は、無理はしない。5)とかぶりますが、2人で適切な介助をすることがいいことが結構あります。そして「まぁ、いいか」というのは現場でもありますが、やらないようにしましょう。事故につながります。

8)は、みんなが安心できる方法で実施しましょう。

9)と10)は、アセスメントの結果、変化がなければ継続し、その方法は介助者がかわっても同じものである、ということと考えられます。

ということで、みなさま。

まとめると、

適切な介助法とは

「普遍的」+「個別的」であることだと思います。

同じ介助法を、別な人に実施しても、無理が生じます。事故にもつながります。適切でなければ、苦しいだけです。
しかし、同時に、人間という生物の基本的な動きは、変わらないはずです。

次回も続きます。

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