森中定治ブログ「次世代に贈る社会」

人間のこと,社会のこと,未来のこと,いろいろと考えたことを書きます

東京都知事選における女性の頂上対決

2024-06-19 13:23:15 | 社会問題

2024年6月16日(日)、朝8時のTBSサンモニを観ました。
テレビは年に数回しか見ないのですが、出演者のお一人から情報をいただいたので観ました。

以下の3点が強く頭に残りました。
1東京都知事選での女性の頂上対決 2夫婦別姓、男女格差 3パレスチナ問題

都知事選での小池さんと蓮舫さんの戦いは、小池さんは人間の利己性すなわち私欲を象徴していると私は考えます。
例えば神宮外苑の樹木1000本を切る話でも、切った後に高層ビルを建てる予定があります。つまり高層ビル会社と小池都知事との間ですでに話が出来上がっており、それを進めるためには小池さんに知事を続けて欲しい。当然ながら票も確定します。東京都庁から神宮外苑に関わる不動産会社に10人が天下りしたそうです。都市計画局/局長、参事、課長、建設局長、都市整備局/課長×2人、事務所長×2人、港湾局課長、東京消防庁方面本部長だそうです。それ以外も都の事業によって儲かる人、私欲を満たす人がいて、それらの人が小池さんを応援します。私欲は全ての人間にあり美しい理念とか絵空事ではなく、自分が儲かるか儲からないか今そこにある現実なのです。政府はこの7月から1万円、5千円、千円札を新札に入れ替えます。それに何の意味があるのか?ニセ札対策??私には、どれほどの意味があるのか正直疑問です。でもスーパーのレジは新札仕様に日本中全て取り替えねばなりません。銀行やコンビニなどの総てのATMの取り替え、そのほかあらゆる対応が必要です。こんな事業で、ものすごい税金を使い、貴重な地球の資源を使い、そしてその結果ものすごい儲かる人が出ます。その事業で儲けの出る人、関連する人、可能性のある人が政府与党を応援します。

一方で、蓮舫さんはそんな私欲の人の票ではなく、弱者や老人を含めて誰もが暮らしやすい世の中にしたいと考えます。小池さんが利己性の象徴なら、蓮舫さんは言わば利他性の象徴です。人間の利他性はどこから出てくるのか、それは単なる綺麗事、絵空事なのか、それとも人間にはそれが出てくる必然性があるのか、現代人のほとんど誰もがわかっていないのです。
そんな赤の他人へのお金よりも、今自分が儲かる・・。現代日本における民主的な投票とはこの自分が儲かるかどうか、つまり利己性を優先するか、逆に人類全体を思いやる利他性を重んじるか、その対決になっていると私は思います。そして利己性の方がずっと強く現日本社会の表に出ています。だから、利己性を道具にする方に学歴詐称疑いなどのハンデがあって、それで利他性を訴える方とやっと互角だと私は思います。

総ての人間の持つ利己性と利他性、どちらが善でどちらが悪ということはありません。両方が人間になくてはならないものです。要はそのバランスです。上に述べたようにそれが人類の民主主義を動かしていて、そして現代では人間の持つ利己性の方に軍杯が上がっています。なので、その実体を解明し理解することはものすごく重要だと私は思います。

20世紀は戦争の世紀といわれました。
21世紀になって人類の叡智によって戦争など過去のものになるかと思いきや、20世紀を超えるほどの酷さです。
人間の誰もが持つ利己性と利他性、この解明と理解が人類社会の一つのステージ「人新世」に生きる我々人類の最も重要な課題だと私は考えます。

 

 

コメント
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