森中定治ブログ「次世代に贈る社会」

人間のこと,社会のこと,未来のこと,いろいろと考えたことを書きます

イスラエルがパレスチナへのジェノサイドをやめるには何が必要か?

2024-06-04 20:57:18 | 人類の未来

前のブログから時間が経ちました。2ヶ月ぶりのブログです。

あるブログから・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
犬が人を噛んでもニュースにならないが、人が犬を噛むとニュースになる。
イスラエルがパレスチナ人を殺してもニュースにならないが、
ハマスがイスラエル人を殺すとニュースになる。
前者は毎度毎度のありふれたことだが、後者はほとんどない珍しいことだからだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

イスラエルのネタニヤフ首相は、この戦いを3000年前から続くユダヤ人の生存をかけた戦いの一環だと語っています(BBC ニュース、2023年10月29日)。
ユダヤ人とは、私の知るところ旧約聖書を規範としてそれを守って生きる人のことです。イスラエル人には、ユダヤ人もいれば旧約聖書を心の糧としない非ユダヤ人もいます。ユダヤ人が規範とする旧約聖書には “ペリシテ人に情けをかけるな” と書かれているそうです。
ペリシテ人とはパレスチナに住むアラブ人のことです。ユダヤ人はドイツで民族浄化の恐ろしい目に遭いました。これは我々では想像できない民族としての心の傷(トラウマ、おびえ)となっているのでしょう。
ペリシテ人がいる限り、ユダヤ民族の存続と安寧はない・・・。これがパレスチナに対する容赦のないジェノサイドの根源的な理由でしょうか。もしそうであればこれは強迫観念であり、ある意味民族が受けた歴史的悲劇に由来する病気と言えるかもしれません。

米国で学生や若者がイスラエルのジェノサイドにNO!を示し、その運動が大きく広がりその中にはユダヤ人も多いと言われます。旧約聖書を規範としそれを守って生きるユダヤ人ではなく、旧約聖書に縛られない非ユダヤ系のイスラエル人でしょう。それとも本当に旧約聖書を規範とする敬虔なユダヤ人がNO!と言っているのでしょうか。

イスラエルのパレスチナに対するジェノサイドは一つには過去のドイツでの歴史的悲劇によって生まれた強迫観念、もう一つは旧約聖書の中のペリシテ人についての一文に基づいていることが理解できます。
強迫観念が頭に満ちた病気の人に国際法違反だよ!とかジェノサイドは人道上許されないからやめなさい!と言って通じるでしょうか。彼らがジェノサイドをやめるにはどうなればいいでしょうか。このように冷静に考えるとそれを止めるための論理的な道筋が見えてきます。

それは以下の通りです。
1 ユダヤ民族の強迫観念を取り除き、ユダヤ民族の隣にパレスチナ人がいても滅ぼされることはないという安心感を生み出す。
これはドイツの仕事でしょう。しかし全世界の精神科医が協力する必要があるでしょう。
2 これは作業自体はずっと簡単です。
旧約聖書の中の一文を改訂するのです。つまり “ペリシテ人に情けをかけるな” という一文を “ペリシテ人と仲良く助けあって生きていけ” と変えるのです。
2は作業自体は簡単ですが、それができるでしょうか?
米でデモをしている敬虔なユダヤ人(もし本当にいるなら)に聞けばいいでしょう。その人ができているならできるはずです。

このようになぜジェノサイドになるのかよく考えてみることがとても大事です。私の考えも必ずしも正しいとは言えないかもしれません。もっと大勢でもっと深く考えてみれば、もっと新しい視点やもっといい方法が出てくるでしょう。「考える」という人間が神様から授かったこの素晴らしい能力、これを使えば人類の未来に明るい道が開けると私は確信します。

ネタニヤフ首相は、この戦いを3000年前から続くユダヤ人の生存をかけた戦いの一環だと言います。現代人類が、わずかの言葉を修正することによって3000年続いたこの悲劇を一体あれは何だったんだろうかという回想に変えることができます。人類の持つ思考力は、パレスチナに利益をもたらし、イスラエルに利益をもたらし、そして何より人類それ自体に利益をもたらすことができます。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする