
8月20日の週は、時間差夏休み。
ここはもちろん、涼を求めて北上するしかないでしょう。
昨年に続いて、仙台フィッシングツアーと出かけました(その時の記事はこれとこれとこれ)
19日が取材だったので、急いで原稿上げてあまり寝ないまま20日に車で仙台まで移動、ちょっとハードなスケジュールです。
20日の夕方はつり餌マリンに顔を出し、明日の作戦会議。
21日はAM2:00に仙台を出て戸倉漁港に向かうことに。
釣りものはヒラメ。場所も砂地と根を攻め分けていろいろな魚が混じる、ヒラメ専門狙いというよりも活イワシ餌五目という釣りです。
今回も針生さんにお付き合いいただきました(^^)
つり丸の読者の方はご存知かと思います、「楽釣!東北釣り天国」の連載をしています。
普段はロックインバーラグのマスター。
さて、向かった先は志津川湾にある戸倉漁港の三浦屋。
ここも東北の他の港と同様、3.11の津波で壊滅した町です。
三浦屋の船長さんらも船を流され、家を流され今でも仮設アパート暮らし。
しかし、2012年4月、新しい船を作り営業再開を果たしました。
針生さんの定宿でもあります、わたしはもちろん始めての訪宿。
ちょっと早めに着いた戸倉。
空を見上げるとこれが強烈な星空、雲の切れ目には眩いばかりの星がきらめいています。
天の川を見たのは何年ぶりだろう?
津波にさらわれた灯りの無い町、まるで何も無かったように星明りが海面を照らしていました。
夜が明けて出船。
津波に襲われたことが嘘のように、美しく静かな志津川湾です。
雲の切れ目から朝日が昇り、今日はいい日になりそうです。
三浦丸の生簀にはイワシがたくさん泳いでいたので、これを使うのかなと思ったら、船長は定置網の船に近づきます。
ここれ獲れたてのイワシを買い付けるそうな。
タモ網いっぱいのイワシが船から船へと手渡されます。
受け取り担当は針生さん(^^)
大きさから、てっきりセグロイワシかと思ってたんですが、、、これがなんとマイワシ!
12cm前後のマイワシですよ、これなら餌付けも楽だし、弱りも遅いです。
中にワカシがまぎれこんでるのはご愛嬌。
船の生簀はイワシで真っ黒、底も見えないくらいです。カツオの一本釣りもできそう^^;
このイワシを使い放題、関東のヒラメ釣りじゃあちょっと考えられない贅沢さです。
もったいないオバケが出そうな贅沢さは、活ウタセエビ(アカエビ)をコマセに使う三重のウタセマダイを思い出しましたよ^^;
さて、たっぷりのイワシを積んで船は志津川湾から出て南に進路を向けます。
神割崎を右手に見るポイント、水深は60m前後です。
まずは砂地ポイントでヒラメをメインに狙います。
これが三浦屋のヒラメ仕掛け。上の袋には2セット入ってます。
胴付2本針と、メバルやイシモチ仕掛けのようです。
これに両方とも活きイワシをつけます、イワシは投入のたびに交換^^;
わたしはこの仕掛けは根回りを狙うときに使うことにして(高い棚でソイやメバルが来る)、まずは関東スタイルの1本針仕掛けを下ろします。
イワシが小さめなので、餌が弱りにくいようにハリスは4号。
(ここらへんは関東感覚の釣りなんですが、やっているうちにあまり細かいとこに気を遣うことないと思いましたわ^^;)
最初の流しからヒラメがポンポンと上がります。
私にもアタリは来るんだけど、どうも感覚が違う、なかなか食い込まない。
イワシが小さいのでひと呑みにしそうなところなんだけど、歯型をつけられてさようならが多いです。
やっと食い込ませたと思ったら、中層から引きが弱まらず、、、
最初の獲物は2kgくらいのイナダでした^^;
血抜きをしてクーラーへ。
その後、ヒラメの当たりがポツポツ。
35cm前後のソゲサイズながら連続でゲット。
これは2kg以上あるかな、いいサイズのヒラメです。
こんなフグも。
これは初めてみたけど、ゴマフグかな?
写真撮ってリリース。
この日の模様は、釣り河北にそのうち載るかと思います。
で、船宿仕掛けの胴付2本針を使っている人は、上針に良型を食わせたりしてますよ。
潮も澄んでいるし、あまり底をネチネチやっても小型しか来ないなと思って、棚をそこから3mに上げてみます。
そうすると、竿がズドン!
底でかーなり踏ん張ってるので、やったね大ビラメ、高棚狙い大成功!
と思ったのですが、、、、中層すぎても暴れまくり、上がってきたのは3.6kgのワラサでした^^;
そんなこんなで、ヒラメ4枚、ワラサ1本、イナダ2本を釣ったところで、砂地ポイントから根周りに移動。
ここは一気に5mかけ上げる漁礁なんかもあって、南房総ヒラメ釣りの感覚ですよ。
仕掛けは船宿の胴付2本針に交換します。
根回りポイントは、弩級のヒラメが期待。
それだけではなく、クロソイ、メバル(40cmオーバーの実績あり!)など。
一投め、棚をとったとたんに竿先がガクガク!
かなり重い、ヒラメではなさそう、なんだろう?
アイナメ(ネウ)のダブルでした。
その後もアイナメはぽつぽつ食ってきますが、型が揃ってますよ、40cm前後ばかり。
針生さんはアイナメとマゾイ(キツネメバル)の一荷。
このアイナメは良型でしたよ、1.6kgの一升瓶クラス。
これは常連さんが釣った50cmくらいのクロソイ。
あと写真は撮らなかったけど、30cm近いタッパの高いメバルも上がってました。
大ビラメは顔を出さなかったけど、アタリは多く楽しめて沖上がりの時間に。
この日はヒラメ2~7枚。このところの釣果からするといまいちでしたが、それでもワラサ、クロソイ、メバル、アイナメなどで皆クーラー一杯。
三浦屋は3.11の津波で船を全部流され、この新造船をつくって釣り船を再開。
その苦労は並大抵ではなかったと思います。
受付もプレハブでやっています。
中はエアコンばっちり効いていて涼しいですよ(^^)
こんかいのヒラメ釣り、活イワシ遣い放題で4:30に出て13:30まで。
気になるお値段はなんと8000円(@_@)
震災前は7000円だったというから二度びっくり。
港のまわりは津波にすべて流され、何もない野原になっていました。
本日の釣果の一部です。
仙台ツアー2012、楽しい釣りでのスタートとなりました(^^)
※この日の模様は、釣り河北でも記事になっています。そちらもご覧ください。
[戸倉漁港 三浦屋]
http://www.k2.dion.ne.jp/~miuraya/
三陸道でのアクセスも思ったより時間かからないで快適でした、機会あればぜひ(^^)