厚き雲の帳tobariに隠るる
細き糸のごと 宵の二日月futsukazuki
凍える胸に 雪月夜
円madoかなる人 待つ空鏡sorakagami
よろづ世渡りの術sube 奏kanaづる
「有り得なきことと言ふ人の生に
有り得なき現世決定ketsujyou」
忍び音ne絶えるや 下弦めぐる日まで
今生浮かぶ黙shijimaは目覚む
細く切れたげな 明けの繊月sengetsu
彷徨う胸の 雪見船
円madoかなる人 笑む水鏡
命の糸遊itoyuの憂き世 泡沫utakata
「信心要らずと言ふ人の末期
信じけむ後世定業jyougou」
冥加myougaまばゆく 我は みまかりけむ
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
厚い雲の垂れ幕に隠された
細い糸のような 日暮の二日月
凍える胸の中は 雪の降る月夜のようだ
穏やかな人が待っている姿が 空の鏡に映っている
沢山ある世渡りの方法が奏でている
「有り得ないと言う人の人生には
有り得ない 現世で決められていることさえも」
人知れず隠れて泣く声は
下限の月が再びめぐって来るまでの間に
なくなるだろうか
この世に生きている間浮かんでいる
口をつぐんで言わないこと は 目覚める
切れたがっているかように細い夜明けの月
心の中には雪見の船が彷徨っている
穏やかな人の笑顔が水面に映っている
命が陽炎のような無常の世 はかないもの
「神仏を信じる必要はないという人も 最期には
信じるだろう 来世に決定される苦楽を」
知らず知らず受けている神仏のご加護は
目がくらむほど光が強い(からこそ見えにくいのだ)
私は(その光を浴びて)最期を迎えるだろう
細き糸のごと 宵の二日月futsukazuki
凍える胸に 雪月夜
円madoかなる人 待つ空鏡sorakagami
よろづ世渡りの術sube 奏kanaづる
「有り得なきことと言ふ人の生に
有り得なき現世決定ketsujyou」
忍び音ne絶えるや 下弦めぐる日まで
今生浮かぶ黙shijimaは目覚む
細く切れたげな 明けの繊月sengetsu
彷徨う胸の 雪見船
円madoかなる人 笑む水鏡
命の糸遊itoyuの憂き世 泡沫utakata
「信心要らずと言ふ人の末期
信じけむ後世定業jyougou」
冥加myougaまばゆく 我は みまかりけむ
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厚い雲の垂れ幕に隠された
細い糸のような 日暮の二日月
凍える胸の中は 雪の降る月夜のようだ
穏やかな人が待っている姿が 空の鏡に映っている
沢山ある世渡りの方法が奏でている
「有り得ないと言う人の人生には
有り得ない 現世で決められていることさえも」
人知れず隠れて泣く声は
下限の月が再びめぐって来るまでの間に
なくなるだろうか
この世に生きている間浮かんでいる
口をつぐんで言わないこと は 目覚める
切れたがっているかように細い夜明けの月
心の中には雪見の船が彷徨っている
穏やかな人の笑顔が水面に映っている
命が陽炎のような無常の世 はかないもの
「神仏を信じる必要はないという人も 最期には
信じるだろう 来世に決定される苦楽を」
知らず知らず受けている神仏のご加護は
目がくらむほど光が強い(からこそ見えにくいのだ)
私は(その光を浴びて)最期を迎えるだろう