:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
それは土曜日の夜のことであった。
シスターのところの年少組が泊まる日だったので、
どんな本を読み聞かせてあげようかと本棚をガサゴソしていると、
ひとりの少年が言った。
少年 「お父さんの話を読んで。」
俺 「お父さん?」
少年 「お父さんと息子と馬の話。」
俺 「?!」
それは前回年中組みが来た時に試しに読んでみた『今昔物語』の
『源頼信(よりのぶ)朝臣(あそん)の男頼義(よりよし)、馬盗人を射殺すこと』
のことだと思われた。
俺 「誰かから教えてもらったのかい?」
少年 「読んでもらえ、って言われた。」
そこで現代語に直して、5人の少年たちに読んで聞かせた。
父と息子の信頼関係や愛情を綴った俺の大好きな物語である。
(ところどころに、父子がイチイチ言葉にしなくても通じ合う様子を説明する為、
「~~~と告げないで」「~~~を確かめもしないで」などという繰り返しが出て来て、
全体を通して良いアクセントになっている。)
ボーイズは途中で口を挟むことなく黙って最後まで聞いていた。
(父親のいない彼らにとって、心惹かれるシーンが沢山あったに違いない。)
読み終わった後も、誰も質問もせずにじーっとしていたので、
「さぁ、明かりを消すよ。今日の物語を思い出しながら眠ってごらん。」
そう言って部屋を暗くして、彼らが眠るまでそこに居た。
さて、翌日、スケジュール調節の連絡を取り合ったり、
みんなの朝食の準備をしていると、ボーイズの部屋から、
「~~~とは告げないでぇ~!」
「アハハ」と遊んでいる声が聞こえた。
気に入ったようだな。( ̄ー´ ̄)ふ~フッフッ。
朝食ができて、フレンズも揃って皆でメシを食い、
続いて後片付けなどしていると、
ボーイズの部屋から、一層賑やかな声が聞こえたので覗いてみると、
いつの間にか
「~~~とか言わないのぉ~っ♪」
「ギャハハハ」
と、
お笑い芸人の姫ちゃんごっこになっていた。
ε=(`・◆・´; ガーン!!
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
そんなことがありました。 ~(o ̄▼ ̄o)~
それは土曜日の夜のことであった。
シスターのところの年少組が泊まる日だったので、
どんな本を読み聞かせてあげようかと本棚をガサゴソしていると、
ひとりの少年が言った。
少年 「お父さんの話を読んで。」
俺 「お父さん?」
少年 「お父さんと息子と馬の話。」
俺 「?!」
それは前回年中組みが来た時に試しに読んでみた『今昔物語』の
『源頼信(よりのぶ)朝臣(あそん)の男頼義(よりよし)、馬盗人を射殺すこと』
のことだと思われた。
俺 「誰かから教えてもらったのかい?」
少年 「読んでもらえ、って言われた。」
そこで現代語に直して、5人の少年たちに読んで聞かせた。
父と息子の信頼関係や愛情を綴った俺の大好きな物語である。
(ところどころに、父子がイチイチ言葉にしなくても通じ合う様子を説明する為、
「~~~と告げないで」「~~~を確かめもしないで」などという繰り返しが出て来て、
全体を通して良いアクセントになっている。)
ボーイズは途中で口を挟むことなく黙って最後まで聞いていた。
(父親のいない彼らにとって、心惹かれるシーンが沢山あったに違いない。)
読み終わった後も、誰も質問もせずにじーっとしていたので、
「さぁ、明かりを消すよ。今日の物語を思い出しながら眠ってごらん。」
そう言って部屋を暗くして、彼らが眠るまでそこに居た。
さて、翌日、スケジュール調節の連絡を取り合ったり、
みんなの朝食の準備をしていると、ボーイズの部屋から、
「~~~とは告げないでぇ~!」
「アハハ」と遊んでいる声が聞こえた。
気に入ったようだな。( ̄ー´ ̄)ふ~フッフッ。
朝食ができて、フレンズも揃って皆でメシを食い、
続いて後片付けなどしていると、
ボーイズの部屋から、一層賑やかな声が聞こえたので覗いてみると、
いつの間にか
「~~~とか言わないのぉ~っ♪」
「ギャハハハ」
と、
お笑い芸人の姫ちゃんごっこになっていた。
ε=(`・◆・´; ガーン!!
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
そんなことがありました。 ~(o ̄▼ ̄o)~