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徒然綴り・・・歌詞&ひとり言

流転 --- の巻。

2010年03月02日 02時06分20秒 | Weblog
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それは土曜日の夜のことであった。

シスターのところの年少組が泊まる日だったので、
どんな本を読み聞かせてあげようかと本棚をガサゴソしていると、
ひとりの少年が言った。

少年  「お父さんの話を読んで。」
俺    「お父さん?」
少年  「お父さんと息子と馬の話。」
俺    「?!」

それは前回年中組みが来た時に試しに読んでみた『今昔物語』の
『源頼信(よりのぶ)朝臣(あそん)の男頼義(よりよし)、馬盗人を射殺すこと』
のことだと思われた。

俺   「誰かから教えてもらったのかい?」
少年  「読んでもらえ、って言われた。」

そこで現代語に直して、5人の少年たちに読んで聞かせた。
父と息子の信頼関係や愛情を綴った俺の大好きな物語である。

(ところどころに、父子がイチイチ言葉にしなくても通じ合う様子を説明する為、
「~~~と告げないで」「~~~を確かめもしないで」などという繰り返しが出て来て、
全体を通して良いアクセントになっている。)

ボーイズは途中で口を挟むことなく黙って最後まで聞いていた。
(父親のいない彼らにとって、心惹かれるシーンが沢山あったに違いない。)

読み終わった後も、誰も質問もせずにじーっとしていたので、
「さぁ、明かりを消すよ。今日の物語を思い出しながら眠ってごらん。」
そう言って部屋を暗くして、彼らが眠るまでそこに居た。

さて、翌日、スケジュール調節の連絡を取り合ったり、
みんなの朝食の準備をしていると、ボーイズの部屋から、
「~~~とは告げないでぇ~!」
「アハハ」と遊んでいる声が聞こえた。
                     気に入ったようだな。( ̄ー´ ̄)ふ~フッフッ。

朝食ができて、フレンズも揃って皆でメシを食い、
続いて後片付けなどしていると、
ボーイズの部屋から、一層賑やかな声が聞こえたので覗いてみると、
いつの間にか
「~~~とか言わないのぉ~っ♪」
「ギャハハハ」
と、
お笑い芸人の姫ちゃんごっこになっていた。
                                ε=(`・◆・´; ガーン!!
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そんなことがありました。                        ~(o ̄▼ ̄o)~

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