桃色夕月

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　　　　　　　　　　　　　　　　肩を押された　人混みを　
　　　　　　　　　　　　　　　　抜けて　曲がった　裏通り

　　　　　　　　　　　　　　　　急に　誰も　居なくなって　
　　　　　　　　　　　　　　　　見上げた空に　浮かんでいた
　　　　　　　　　　　　　　　　桃色夕月

　　　　　　　　　　　　　　　　ほんのり　染まるの　恋の色
　　　　　　　　　　　　　　　　ゆっくり　始まる　恋・鼓動
　　　　　　　　　　　　　　　　恥らう　ばかりの　片想い
　　　　　　　　　　　　　　　　それでも　もう　「愛」なの

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　*

　　　　　　　　　　　　　　　　ガラスの向こう　白い水着
　　　　　　　　　　　　　　　　空想　あなたと　青い浜辺

　　　　　　　　　　　　　　　　ひと影　夢を　こじ開けるの
　　　　　　　　　　　　　　　　伏し目がちに　通り過ぎた
　　　　　　　　　　　　　　　　桃色夕月
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　ゆたかに　溢れる　恋の泉
　　　　　　　　　　　　　　　　ゆっくり　確かな　恋・歩調
　　　　　　　　　　　　　　　　ためらう　ばかりの　片想い
　　　　　　　　　　　　　　　　吐息は　もう　「愛」なの

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　*

　　　　　　　　　　　　　　　　初めての街でも　いつもの町でも
　　　　　　　　　　　　　　　　あなたは　私の中に　いるのよ　

　　　　　　　　　　　　　　　　ひそかに　染まった　恋の色
　　　　　　　　　　　　　　　　ゆっくり　ふるえる　恋・しずく
　　　　　　　　　　　　　　　　こぼれる　ばかりの　片想い
　　　　　　　　　　　　　　　　それでも　もう　「愛」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 もう　「愛」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 もう　「愛」なの

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　*
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　*