渚の曖昧家族 （２３／２３）

＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝


「弟」のもとへ駆けつけた兄は、
翼と脚の違いについて
また何度も根気よく教える。

（「兄」が自分の意思で熱心に教え始めると、
「母」はサポートにやって来る。）

こうして３人の毎日は
今までもこれからも繰り返されるのだろう。

今日もどこかで
鳥は鳥たるべく努力をしているのだ。


＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

ところで、
「母」はチュウサギという種類だと思われる。

「兄」と「弟」は、コサギという種類だと思われる。

この３人は、親子というよりひとつの運命共同体、
「母」をリーダーとする１グループなのだろう。

但し、コサギがコサギたるべく、
正しい飛び方を身につけるように「弟」に教えられるのは
「兄」しかいないのだ。

「母」は、そのことを「兄」と「弟」に教えながら、
サポート役に徹していたと言える。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　おしまい　v(o￣▼￣o)v♪