和納中37年入学

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近所の山その2

2013-04-08 10:03:04 | ふるさとの四季

マルバマンサクの花
黄色の紙をちぎったようなよれよれの花びらです。
目立たないので遠目ではなかなか分かりません。



風が吹く前の土曜日、ボランティアガイドしてる連れの自主トレに付き合いです。
中世の城郭跡がほぼ残っている、近くの天神山(234m)と松ケ岳(174m)に出かけました。

途中、あのびっくりサンシュユの堀さんちの庭でまたビックリ。
奥さんに中に入れてもらい、しだれ梅だと聞きました。



隣にはしだれ桜の巨木も。
つぼみがいっぱいです。あと1週間でしょうか。
うらやましい眺めの庭です。





10:30am 丸小山公園に車を停めて正面登山口です。
ここ天神山は平氏打倒の以仁(もちひと)王挙兵で敗れた源三位頼政の弟、頼行が小国氏を号して築いた山城跡があります。
その後、天地人の主人公直江兼続の弟、与七が上杉景勝の命で小国氏の養子に入り天神山の城主、大国但馬守実頼となり、上杉が会津移封になるまで支配者としてこの地にいた歴史があります。
:みらいくん
実頼を演じた小泉孝太郎が役作りに天神山登った時ガイドした写真を「丸小山よりなれの湯」館長に見せてもらったことがあります。
4年前のNHK大河ドラマがまだあちこち見え隠れしています。




侵入者からの守り、土塁石塁。
城に欠かせない飲料水だった瓢箪池。




途中にマルバマンサクの花。
北海道西南部から鳥取県までの日本海側山地、多雪地帯に生える変種だそうです。
葉の先半分が丸いので丸葉マルバ。分かりやすい名前の付けかたです。
これは萼片が赤色ですが、薄黄色のものや花びらが赤いアカバナマンサクもあるそうで、見てみたいもんです。


マンサク(満作、万作、金縷梅、学名: Hamamelis japonica)は、マンサク科マンサク属の落葉小高木。
マンサクの語源は明らかでないが、早春に咲くことから、「まず咲く」「まんずさく」が東北地方で訛ったものともいわれている。:Wikipedia



ショウジョウバカマとドングリの発芽。



キクバオウレン
葉の形が菊はキクバオウレン。セリの形はセリバオウレンと呼ばれます。
菊葉黄連なんですね。


オウレンとはキンポウゲ科オウレン属の植物の一種。学名Coptis japonica。常緑の多年草で、根茎は漢方薬としても使われる。根茎は黄連(オウレン)という生薬で、苦味健胃、整腸、止瀉等の作用がある。この生薬には抗菌作用、抗炎症作用等があるベルベリン(berberine)というアルカロイドが含まれている。:Wikipedia



スミレサイシン
北海道西南部と本州の日本海側多雪地帯に主に分布する多年草とあります。
日本のスミレの仲間では最も大きな葉をつけるもののひとつ
漢字は「菫細辛」。葉っぱが漢方薬に使うウスバサイシンに似たスミレなので付いた名のようです。
これ一つで花束ブーケになりますね。

さいしん【細辛】:漢方薬に用いる生薬(しょうやく)の一つ。ウマノスズクサ科ウスバサイシンの根茎(こんけい)と根を乾燥したもの。根は細く、舌を刺す刺激があることが名の由来。鎮咳(ちんがい)、鎮痛、解熱などの作用がある。風邪(かぜ)のひき始めによる鼻炎、百日ぜきに効く小青竜湯(しょうせいりゅうとう)、感冒、気管支炎、慢性の咳(せき)に効く麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)などに含まれる。 :漢方辞典



エンレイソウ。
延齢草とはずいぶん縁起のいい名です。
感心するのは、さすが中国3千年の歴史、漢方薬から来る名前が多いことです。
先日、毒セリ食べて中毒したニュース見ました。毒と薬は紙一重です。最初に飲んだ人に敬意を表します。死んだ人も大勢いたことでしょう。

エンレイソウ(延齢草、Trillium smallii )は、ユリ科エンレイソウ属の多年草。別名、タチアオイ。:Wikipedia
中国では、民間薬として用いられていて、漢名では、延齢草根(えんれいそうこん)といい、高血圧、神経衰弱、健胃、腹痛、食あたりに、乾燥した根茎(こんけい)を、1日量3~5グラム程度煮出して服用する。:e-yakusou.com



ケキブシが数珠のように下がっています。
毛木五倍子と書くんでしょう。

ふし【〈五倍子〉・付子】 ヌルデの若葉などに寄生した ヌルデノミミフシが作る瘤状(こぶじよう)の虫(ちゆうえい)。紡錘形でタンニンを多く含み、 染織・インク製造に用いるほか、昔は婦人のお歯黒に用いられた。ごばいし。:大辞林
キブシ(木五倍子、学名:Stachyurus praecox)は、キブシ科キブシ属に属する雌雄異株の落葉低木。別名、キフジともいう。和名は、果実を染料の原料である五倍子(ふし)の代用として使ったことによる。
ケキブシ  -本州の東北地方の日本海側、北陸地方に分布する。日本海側の多雪地帯にのみ産する地方型で、葉の裏面の脈上や脈沿いに白色の軟毛が密生する。:Wikipedia



キクザキイチゲ
菊に似た花を一輪つけるその外見から付いた名です。一華とはまた優雅な名前です。
青色がかったのはあまり見ません。

でもWebサイトにはこんな紫紺のイチゲも載ってます。雪割草のようです。
:Wiki
菊咲一華、学名:Anemone pseudoaltaica)はキンポウゲ科イチリンソウ属の多年草。キクザキイチリンソウ(菊咲一輪草)とも呼ばれる。:Wikipedia



ネコノメソウ
猫の目にはちっとも見えません。

(猫の目草、学名:Chrysosplenium grayanum)は、ユキノシタ科ネコノメソウ属の多年草
裂開した果実がネコの目のように見えるところからの命名:Wikipedia




キバナノアマナ
枯れ草の中にひときわ黄色が目立ちます。
むかしは食べたそうです。カタクリはちっとも減りませんが、これは掘られて減ったのでしょうか?
ユリ科はユリ根の味なんでしょう。

アマナ(甘菜、学名:Amana edulis)は、単子葉植物ユリ科アマナ属の多年草。
名前は球根が甘く食用できるところから。別名ムギクワイと言い、これは球根の形をクワイになぞらえたもの。調理法もクワイと同様である。:Wikipedia




何でしょう?
ムラサキケマンかと思いましたが、葉っぱが違うようです。

ネット図鑑で調べたら、たぶんこの仲間で「ヤマエンゴサク」ではないでしょうか?
:Wiki
えんごさく(延胡索):ケシ科コマクサ属ケマンソウは中国原産で享保年間に日本に薬草として伝えられる。根を乾燥させたものが延胡索と呼ばれる生薬で鎮痛作用がある。:四季の山野草
アルカロイドを含み有毒または薬用。なんと大正中薬胃腸薬、太田漢方胃腸薬などにも配合されているんだって。
ムラサキケマンはケマンソウ科ですが、ケシ科同様にアルカロイド毒があるようです。
魔女の家にいっぱい生えていそうな花です。

ケマン(華鬘)とは、仏教用語で「華」は花、「鬘」は首飾りでありケマン(華鬘)で花の首飾りを意味する装身具のことだそうです。
花の形が似てるんでしょうね。毒を隠して優雅な名前です。




何でしょう?
キブシの仲間でしょうか?
ナラとかカシワ、クルミの類もこんな花房垂れません?

図鑑見たら、ツノハシバミ(角榛)Corylus sieboldiana Bl.(カバノキ科ハシバミ属)と載ってました。
実は美味しいんだそうです。
:wiki
堅果の殻から取り出したナッツを食用にする。脂肪に富み美味で、渋みがなく生でも食べられるが炒ると香ばしくなる。そのままでも食べられるが、茶碗蒸しや煮物、すり潰して和え物や菓子などの原料にも用いられる。
日本の伝統的色名の一つ「榛色(はしばみいろ)」は、セイヨウハシバミの実(ヘーゼルナッツ)の色に由来している。:Wikipedia



多種なユキワリソウ見ました。
青色を見ません。



頂上の本丸跡。
東手、岩室温泉街を見下ろします。Wに見える真ん中の尾根から右手に上がってきました。すぐ左手に松ケ岳です。




稜線つたって松ケ岳経由で下山です。
お勉強の半日でした。



4:30pm 天地人、小泉孝太郎の大国実頼もすっかり賞味期限過ぎて、土曜なのに人が少ないのがいいところです。
あんまり「すごいよー!」って言わないようにと思います。












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