DALAB情報発信用ブログ:OpenCAE+GPGPU+Peridynamics編

DALABで行っている研究活動の中で、OpenCAEやGPGPUや破壊解析の取り組みについてまとめてゆきます。

VMware ESXiのインストールの条件

2009年12月20日 18時30分26秒 | OpenCAE活用
VMware ESXiはHypervisor型の仮想マシンを実現するソフトで、フリーで利用できるので非常に有用です。ですがインストールに当たっては、色々な条件があります。自分の体験をまとめておきます。
・ネットワークカードが限られる:HostOS型では、OSが多様なNICのドライバをサポートするため、大抵は動作させることができます。しかしHypervisor型では、管理システムが持っているドライバのNICでした利用できません。例えば安価なPCで良くつかわれるRealTekなどではダメな場合もあります。
・ストレージが限られる:こちらも同じ理由ですが、たとえローカルなディスクであっても、管理システムがドライバを持っていないと稼働させられません。例えばNotePCではインストールできない場合が多いです。やはりサーバー用ハードウエアを利用することが無難です。
・メモリが最低2GB:まあ仮想マシンは複数動作させてこそ、その価値があるわけで、それぞれにサーバーとして動作するメモリを用意する必要があります。今時のPCでは4GBもざらですから、サーバーともなれば64bitに対応して4GBが必要だと考えれば2GBは最低限ですね。
色々調べてみると、VMware vCenter Converterを用いて、MicrosoftのVirtualPCやVirtualServerの仮想マシンを変換することが出来るようです。さらには物理マシンを仮想マシンに変換することも出来るとのことです。何か色々なことが出来そうですので、試してみたいと思います。わくわく!

仮想マシンの計算速度

2009年12月20日 05時00分52秒 | OpenCAE活用
最近は、VirtualPC, VMware, VirtualBox などなど様々な仮想マシンソフトが無償で利用できるようになりました。CAEシステムの構築においても、ポータビリティ機能を利用するため、色々と活用していますが、計算速度が気になっていました。
つまりCAEでは大量の計算をこなす必要があり、並列処理まで導入して対処しています。しかし、仮想マシンがハードウエア性能を十分生かしているのか、不安でした。そこで、最新の VirtualBox 3.1 を活用して調べてみました。
まず HostOS に Windows XP を利用して、そこに仮想マシンの GuestOS として同じ Windows XP を動作させています。HostOS は 2GB のメモリ実装で、GuestOS は 1GB を割り当てています。なるべく余分な動作をしないように検証しました。
ベンチマークは、姫野ベンチSサイズで Windows 実行形式を利用しました。結果は。
HostOS上:1051MFLOPS  GuestOS上:1173MFLOPS
つまり仮想マシン上のほうが!速い!という結果です。何か見落としがないか、条件が異なっていないか、色々と確かめないといけないのですが、取り敢えずは、仮想マシンは「結構速い」のではないかと思えるのです。