濁泥水の岡目八目

中国史、世界史、政治風刺その他イラストと音楽

戦後日本の保守政権はウジ虫「左翼」に膿「敗戦への国民の憤懣」を喰わせて消した

2018-07-05 14:12:08 | 歴史談話


 戦後の日本に左翼がはびこったのを、GHQの陰謀だというのは間違いである。一国の国民性をたった7年足らずで変えられるわけもない。戦争についてもそうだが、何でもアメリカ人のせいにして憂さをはらすのは見っともないからもう止めろ。アメリカがどんなに強大でも、しょせん人間の集まりであって神様でも悪魔でもない。賢いこともすれば馬鹿なことだってする。私はアメリカ人が日本に平和憲法を押し付けたのを「マッカーサーが吉田茂に騙された!」と心から悔しがっていると思うよ。「日本が俺達の植民地だって?家電産業を壊滅させて虎の子の自動車産業にまで乗り込んで来やがって、本国より良い暮らしをしている植民地がどこにあるんだよ!それもこれも日本の防衛を俺達が金を払って請け負ってやり、その間にあいつらが金儲けに専念したからじゃないか。まあ、俺達が日本人の戦いぶりにビビったのも事実だけどね。テュルモピレーのスパルタ軍かよ。あんな軍隊がマンシュタインやジューコフに指揮されてたらと思うとゾッとするよ。馬鹿ばっかりの将軍達で本当に助かったとほっとするよ。だから何が何でも日本人を平和な国民にしたくて「軍隊のない国家」なんて馬鹿丸出しの憲法を押し付けちゃった。吉田茂はそれを利用したんだ。馬鹿なマッカーサーの要求を受け入れて、金儲けに専念したかつたんだ。ドイツ人なら絶体に認めないのに、吉田茂は薄笑いを浮かべてアメリカを利用したんだ。そのおかげで敗戦国が大金持ちになっちまった。ドイツは戦争前から金持ちだったんだよ。フォルクスワーゲンはヒトラーが労働者でもローンで買えるように開発させた車だろ。貧乏人だらけだった日本とは違うよ。大金持ちの植民地のなにが不満なんだよ。そんな植民地なら、なりたがる国は世界中にいくらでもいるよ。」

 戦後日本で左翼がはびこったのも、吉田茂以後の保守政権による政策である。彼等は日本の敗戦を自分達で責任追及したくなかった。自分達にも責任が及ぶからである。だから左翼に任せた。当時の左翼は恐るべき全体主義国家であるスターリンのソ連を理想としていた「ウジ虫」だったのだが、それには目をつぶったのだ。だから学会、マスコミ、労働運動、芸能界など言論に携わる者達の間ではウジ虫がいたる所にはびこるようになってしまった。最近ではウジ虫もエサが無くなって数を減らしているようだが、まだまだ残っている。生き残ろうと苦し紛れに「リベラル」などと名乗ってもウジ虫はウジ虫である。