昨日も鈴鹿市で新型コロナウィルスに感染された方の報告がありました。三重県でもニケタの感染事例が続いていて、今後もこの傾向は続くように思います。ここまでの感染事例はほぼ県外由来で、名古屋を中心とした地域や関係地域との間での移動が、感染の要因として大きなものになっているのも明らかだと思います。
感染事例について、自己の勝手な理由で感染したり行動したりしているような人は論外ですが、現在出てきている感染者の多くの方は、都市部などの市中でウィルスが広がっていて、濃厚なエリアがあるだろうことが要因と考えるので、個々の人に対して排除するような感情や、攻撃的な感情を持つ次元でないことは明らかです。
東京都の東京アラートと国の緊急事態宣言解除後、東京・名古屋・大阪・福岡などの都市、それぞれのどこかを濃厚な感染エリアとしながら拡がったウィルスは、にじみが拡がるように感染した人の移動を通じて、濃厚な感染エリアの周辺地域や、移動先の地域に存在している可能性が高いと思います。
私たちは、いま広がっている新型コロナウィルスについて未知の部分がまだあることから、感染リスクを過小評価して考えるのではなく、一方で、感染することは特別なことではなくなっている可能性もあるということも含めながら、これ以上不用意に感染が拡大しないように行動することと同時に、感染予防と感染拡大予防の行動は、自分のことだけではなく社会全体のことと考えることが大切でしょう。
正しく情報と向き合い、冷静に考え判断して行動すること、他の人に対して排除の論理ばかりではなく、共感を下地にして考えること、そのようにしていかなければ、ウィルスに対して柔軟にしたたかに私たちは対処できないと思います。学校の一斉休業要請から始まって緊急事態宣言が出され、その下で生活していたときとは違う次の局面にいると考えるべきだと思いますし、前回と同じような戦略とは変わると考えた方が良いと思います。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます